苫郷文研 糸井の歴史身近に 市街地形成の歩みたどる

苫郷文研 糸井の歴史身近に 
市街地形成の歩みたどる
糸井地区を散策しながら、地域の歴史を学ぶ参加者

 苫小牧郷土文化研究会(郷文研、斎野伊知郎会長)はこのほど、苫小牧市糸井地区の市道糸井環状通周辺(日新町、しらかば町)で地域の歴史を学ぶ「街歩き」を行った。60~80歳の16人が参加。小糸魚開拓記念事業期成会が建立した糸井山神社(宮の森町)の「越止居(こえとい)之碑」や著名な建築家が手掛けた旧苫信糸井支店(しらかば町)などを見て回った。

 最初に訪れた糸井山神社内の越止居之碑前では、案内役の山本融定顧問(82)が糸井地区の語源はアイヌ語のコエトイだと説明。「『コエ』はアイヌ語で波、『トイ』は切るのことで、波が荒く、切るように打ち寄せてくるという意味」と述べた。

 日新町では「苫小牧港開港後の1967年、日本軽金属が進出して社宅用地として造成が進み、急速に発展した地域」、しらかば町については「職住分離の都市開発を掲げた市が、一般住宅用地として宅地開発をスタートさせた」などと解説した。

 その上で、「まちづくりの手法の一つであるラドバーン方式を市内で最初に採用したのが糸井地区」と補足。交通安全や歩行スペース確保などを目的に車路にあえて袋小路をつくり、通過交通を抑える歩車分離の考え方で設計されたとした。

 このほか、しらかば町5に現存する旧苫信糸井支店は、道銀本店や道立旭川美術館などを手掛けた建築士田上義也(1899年~1991年)の設計による建築であることも紹介。参加者は「著名な人物による建築物が、住宅街の真ん中にあったとは」などと感心した様子だった。

 斎野会長(68)は「地形や市街地形成の経緯などを知るきっかになる取り組み。今後も続けたい」と話した。

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