経済ジャーナリストの渋谷和宏氏は9日、苫小牧市文化交流センターでカジノを含む統合型リゾート施設(IR)をテーマに講演し、「IRは大きな可能性があり、カジノで一般化するのは非常にもったいない」と訴えた。
講演はIR誘致を推進する苫小牧の有志グループ、Catch to IR(キャッチ・トゥ・アイアール)の主催で、市民ら約150人が来場した。
渋谷氏は、商品の所有欲よりも体験を重視する「コト消費」に需要傾向が変化していると指摘。「一定の広いエリアでさまざまな選択肢があるIRは、コト消費を楽しむ上で大きな可能性を持っている」などと解説した。
カジノによるギャンブル依存症への懸念については、シンガポールがIR導入時に徹底した対策が参考になると強調。「ただまねをすればよいという訳ではなく、国の情勢に合った対策が必要。(ギャンブル依存症の)議論ができるようになったのは日本にとって前進と思う」との見解も述べた。
参加者からの質疑応答では、地元経済へのIR波及効果を疑問視する意見も出たが、渋谷氏は「受け身では難しいかもしれないが、観光客は増えるはずなので工夫や努力をした人がより報われるとも言える」と答えた。
















