苫小牧市の18年度純資産  1800億円で増加傾向

 苫小牧市が国の統一基準に合わせ、2018年度の各会計決算に基づく財務書類を取りまとめた。これによると、市所有の公共施設や基金などを含む「資産」は一般、特別、企業会計を合わせた全体会計ベースで3784億円となり、17年度比で44億円の増額。このうち、将来的に返済が必要な「負債」を除いた純資産は1800億円台で全体の5割弱ながら増加傾向にある。

 財務書類について、総務省が自治体の健全な財政運営を促すため、統一的基準を設け各自治体に毎年度の策定を求めている。18年度決算の財務書類によると、一般、特別、企業会計をまとめた全体会計では、資産は17年度比44億円増(1・2%増)の3784億円。このうち、償還(返済)が必要な市債や退職給付引当金などの負債は24億円増の1979億円。既に借金の返済が終わっている公共施設などの純資産は19億円増の1805億円。市民1人当たりでは資産221万円に対し、負債は116万円で、純資産は105万円だった。

 全体会計の資産の詳細を見ると、「有形固定資産」が資産全体の9割超を占める。うち、土地や公共施設など売却も可能な資産の「事業用資産」は1555億円になり、道路や橋などといった将来的にも売却できない「インフラ資産」は1795億円。現金化しやすい流動資産は174億円で、うち現金預金は67億円となっている。

 一方で、負債を見ると、市債(借金)残高の今後の償還(返済)額になる「地方債」は、1年以内で返済していく分で102億円、翌々年度以降の返済対象分では1308億円。市民1人当たりの地方債残高は82万円になる計算。

 財務書類では特別会計に入る霊園事業会計と一般会計を合わせた「一般会計等」とした資産状況も示しており、この内訳としては資産は2552億円で、負債は929億円、純資産は1623億円となっている。

 市財政部によると、財政指標では18年度速報値ベースで、財政の弾力性を示す経常収支比率は88・9%。資金繰りの危険度を示す実質公債費率は6・9%、将来負担比率は65・1%で、いずれも市が定める目標管理水準の範囲内に収まる見通しになっている。

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