苫小牧市が公共交通調査で中間集計 都市構造に合わせた効率的なネットワーク構築を  

苫小牧市が公共交通調査で中間集計 都市構造に合わせた効率的なネットワーク構築を  
路線バスは利用者減が顕著

 苫小牧市がまとめた市内公共交通に関する現況調査の中間集計によると、路線バスとタクシーは顕著な減少傾向が見られたが、JR苫小牧駅の乗車人員はほぼ横ばいとなった。人口減少や少子化などを踏まえ、都市構造に合わせた効率的な交通ネットワーク構築が急務としている。

 市は今年度から2カ年のスケジュールで、公共交通の新たな方向性を示す「地域公共交通網形成計画」の策定作業中。今回の現況調査は取り巻く課題整理の一環でまとめられた。

 それによると、路線バスの乗降客数は2007年度の400万8000人から17年度には316万3000人に減少。このうち定期券利用者は07~11年度が50万人台だったが、12~17年度は60万人台を維持。一般乗降客の落ち込みが浮き彫りとなった。

 18年10、11月に実施したバスの乗降客調査で平日の1日当たり平均が約1万7000人、休日は同約7600人。JR苫小牧駅や王子総合病院がある中心部、高校や病院が立地する停留所で乗降客が多い傾向があった。

 タクシーの落ち込みも顕著だ。07年度時点の事業者数は7法人、32個人で認可台数は計324台。17年度は法人数がほぼ変わらないものの、個人営業者は4割以上が廃業して18個人。台数も232台まで落ち込んだ。利用客数も07年度342万5000人に対し、17年度は246万1000人で100万人近い減少となっている。

 鉄路はJR苫小牧駅の1日当たり乗車人員が3600人前後で推移しており、この10年ほどは大きな変化がない。

 中間報告では、同駅が交通結節点の役割を担っていることから、乗り継ぎ利便性の向上を提言。バス路線は中心部に集中し、現在は重複路線もあるため、交通網の効率化に向けてニーズに合った路線・便数の改善、公共交通の利用促進策などが課題としている。

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