とまこまい脳神経外科副院長の髙橋義男さんモデル 漫画「義男の空」12巻で終幕

とまこまい脳神経外科副院長の髙橋義男さんモデル 漫画「義男の空」12巻で終幕
自身がモデルとなった「義男の空」の最終巻を手にする髙橋さん

 とまこまい脳神経外科(苫小牧市光洋町)の副院長で、小児脳神経外科医の第一人者髙橋義男さん(70)をモデルにした漫画「義男の空」が25日発売の第12巻で終幕となる。病気と闘う子どもや家族、医師、看護師の姿を描いたドキュメンタリーでデザイン・出版業を手掛ける札幌市のエアーダイブ(田中宏明社長)が企画から制作、出版まで一貫して手掛けた感動作。27日には札幌で出版記念イベントが予定されている。

 田中社長の次男は16年前、生後1カ月で水頭症と呼ばれる脳の病気を発症し、髙橋さんの手術を受けた。田中社長は子どもの可能性を信じ、常に全力で治療に臨む髙橋さんの姿勢に深い感銘を受け、「こんな素晴らしい医師が北海道にいることを発信したい」と一念発起。2006年にエアーダイブを設立した。

 かつて漫画賞の「ちばてつや賞」で準大賞を獲得した腕前を生かし、髙橋さんの人生の軌跡を漫画で描いた「義男の空」の第1巻を08年に発売した。

 その後も、1年に1巻のペースで発刊。従来の医療の常識を覆す髙橋さんの治療方法や元気にたくましく成長する子どもたちの姿を描いた作品は、瞬く間に全国で話題となった。11年には第15回文化庁メディア芸術祭の漫画部門審査委員会推薦作品に選ばれ、韓国でも販売された。

 最終の第12巻では、髙橋さんが仕掛け人となって道内各地で展開している1泊2日間のキャンプの様子や、11巻までに登場した子どもたちが成長した姿、周囲に「無謀」と思われながらも猛勉強の末、札幌医科大学に合格した青年期の姿が描かれている。

 ラストは、道立小児総合保健センター(現・道立子ども総合医療・療育センター=札幌=)を退職した14年前のエピソードで締めくくった。

 髙橋さんは「最初は漫画のモデルになることに少し抵抗感もあった」としながら「常識や思い込みにとらわれ不可能だと思われていることも、集団で取り組むことで可能になることを伝えられれば―と協力を決めた」と振り返る。

 職場が苫小牧に移ってからも患者や家族はさまざまな挑戦を続けており、髙橋さんは「物語が現在へとつながる続編制作に向けた『アンコール』の声を待っています」と笑顔を見せた。

 最新刊は、1143円(税抜き)。苫小牧市内ではTSUTAYA苫小牧バイパス店(ときわ町)、未来屋書店苫小牧(柳町)、しんどう書店の各店(新富町、三光町、沼ノ端)などで取り扱う。

 出版記念イベントは27日午前10時~午後5時、札幌市中央区の紀伊國屋書店札幌本店で開催。原画などのパネル展示があり、午後1時半から制作スタッフによるトークショーを行う。

 問い合わせはエアーダイブ 電話011(533)3216。

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