苫小牧市内で長年、学習塾を運営しているトップゼミ青葉塾(日新町)が、すららネット(東京都)が提供するAI(人工知能)を導入した対話型デジタル教材を活用した学習環境づくりを始めている。子どもたちの学び方のデータ分析を進めて学力向上を狙うほか、家庭学習に効果的な利点を生かして不登校で悩む児童生徒向けの学習支援の手法も検討する方針だ。
デジタル教材は、同塾が運営する拓勇東町の「拓心館」で10月から試験導入した。市が地元企業とベンチャー企業を結び付け、新ビジネスの創出を後押しするイノベーション(技術革新)マッチング事業の補助金を活用。小中学生の国語、算数・数学、英語の3教科が対象。今年10月から来年2月まで検証する。月謝6000円(税別)から。
拓心館の教室に通う拓進小2年生の男児(8)は今月上旬、パソコン画面上でアニメーションのキャラクターによるやりとりを聞きながら、体の部位の名称などを回答する問題に挑戦。1コマ40分の学習時間だが「ゲームみたいで面白い」と笑顔を見せた。また、ウトナイ小5年生の男児(10)は「家のパソコンでもやってみたけど苦手な教科も楽しくできた」と気に入った様子で語った。
すらら社が開発したこの教材は、2012年にICT(情報通信技術)教材として文部科学大臣賞を受賞。全国の塾や学校で導入が広がり、市内では青葉塾と昨年9月に開設した日新町の学習塾「みんなの教室ココスタ・ラボ」の計2カ所で導入している。
すらら社の担当者は同教材について「先生役のキャラクターが理解度に合わせて講義し、こまめにテストも行うので初めての分野でも一人で勉強できる」と強調。今後は、その利点を不登校の子どもの学習支援に活用することも検討している。
文部科学省は指導要録の中で、ITなどを使った自宅学習活動を出欠扱いの対象とする方針を示し、すでに全国の教育委員会に通知済み。同教材は出席に係る一定の要件を満たす仕組みで、将来的な現場活用が注目されている。
青葉塾学習塾事業部本部の大野木琢也本部長は「個々の子どもたちの学習状況の見える化にも役立つ。効果の検証と課題解決に努めながら学力向上を目指したい」と強調。不登校児童生徒の支援活用にも前向きで、「すべての子どもたちに学習できる機会の確保も考えていきたい」と関係機関・団体との連携も模索している。
問い合わせは青葉塾拓心館 電話0144(82)7777。
















