IR誘致めぐる市議会臨時会 傍聴席に市民の熱気 経済効果ある/住民投票を

IR誘致めぐる市議会臨時会 傍聴席に市民の熱気 経済効果ある/住民投票を
議会を傍聴する市民

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致をめぐるヤマ場となった、28日の苫小牧市議会臨時会。議場の傍聴席は市の補正予算案、議員が提案した誘致を推進する決議案の審議を見守る市民であふれた。一般傍聴席57席は満席となり、市役所2階談話室にも市民約20人が集まる異例の熱量。IR誘致の是非をはじめ、臨時会開催や決議といった手法について、傍聴した市民の声を聞いた。

 日吉町の会社役員田村健太郎さん(46)は「IRに興味があった。悪いことばかりではないはず」と日頃から感じていたことを確認しようと議場に足を運んだという。熱心に議論に耳を傾け「IR誘致に成功して誰もが知っている有名なホテル、ショッピングモールができれば雇用の場も増える。若い人にとってもチャンスでIRで生まれた効果を駅前の再開発などに結び付けてほしい」と期待した。

 泉町の榎戸克美さん(72)は「みんなIRを理解しているのか知るために議会に来た」とし「私自身IRのことを知らないし、知らないところで決めてほしくもない」とばっさり。「周りが自然豊かだからと簡単にリゾートができるのか」と疑問を投げ掛けた。

 元町の桜井伸良さん(84)は「IRができても自分は行かない」とした上で「経済のことを考えると、ぜひやってほしい。環境を調査しないと何も進められず、議会を開いて決めるのは分かる」と理解を示した。

 のぞみ町の主婦庄司美音子さん(76)は「行政の予算、議会の議決には『とにかく通そう』という思いが垣間見える」と強調。「賭け事で負ける人がいて、その収益で成り立つ施設ができれば苫小牧はさびれる。子や孫の世代にそんな未来は残せない。相いれない意見にも耳を傾けて」と訴えた。

 澄川町の主婦竹田登紀子さん(76)も「予算や議決ありき。答弁にも具体的な内容はなかった」と指摘。「これから道知事が方針を決めると言うが水面下で、ツーカーでやっているように感じる」と首をかしげた。「短い時間で決めてほしくはない。住民投票をしてほしい」とも。

 三光町の久保章一さん(68)は賛否それぞれの立場から、「苫小牧として『こういうまちにする』というビジョンをもっと示してほしい」と願った。

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