学校給食作文コンクール(6) 「届け、ありがとうの気持ち」 苫小牧ウトナイ小6年 関姫花さん

学校給食作文コンクール(6)
「届け、ありがとうの気持ち」
苫小牧ウトナイ小6年 関姫花さん

 「いただきます」。にぎやかだった給食の時間もコロナ禍では机を寄せることもなく、黙食が当たり前になってしまい、その時間は味気ないものと化した。どこからともなく、いい香りが漂う。今日はナンカレーだ。異国の料理を日本にいながらにして食べられることがうれしい。しかも、レストランではなく、給食でだからだ。世界では、地域によって料理の仕方がこんなに違うのかと気づく。

 社会の授業でSDGsについて学んだ。世界には飢えに苦しみ、命を落とす人が他人ごとではないくらい存在する。彼らは十分な栄養を摂ることさえできず、支援物資にがい骨のような姿で行列に並んでいるほど深刻だ。私が暮らす日本では当たり前のように給食が準備され、健康に育つために多くの人が携わってくれている。限られた予算から献立を考えてくれる方、作業効率を考え調理してくれる方、安全運転で学校まで届けてくれる方など、メニューからは見えない裏側で私たちのために力を惜しみなく注いでくれていることに感謝せずにはいられない。しかし、その一方で食べられるのに捨てられている現状も知った。時間が足りないから食べきれない、嫌いなものが入っているから食べない、量が多いから残すなど、様々な理由があげられる。しかし、食とは自然の恩恵で成り立っている。言い訳をして残したことを正当化してしまっていないだろうか。お皿に残ったその一口。日本人のもったいない精神を、呼び覚ますことはできないだろうか。食べ終えた後もまだこの給食は終わってはいない。私の住む苫小牧市では、給食の食べ残しを燃料にしてバイオガス発電が行われている。発電の際にできる副産物も堆肥として利用され、エコな活動を行っていることも、地球にとって大切な取り組みの一つだ。

 この学習を通して思ったことは、世界に足りていないのは、食べ物ではなく、一人一人の行動だ。実生活での行動を意識的に変えていくことが必要とされる。

 自分たちの環境が豊かであることに気づいた今、もっと視野を広げ、できることは何かについて考えていこうという気持ちが芽生えた。平和で恵まれた日本にいる私たちは、安全にいただける給食に感謝し、「残さず食べたよ」ということを形として表したい。

 だから、今日も私は給食を残さず食べる。

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