道内7空港の運営権一括民間委託(空港民営化)に向けて、運営企業となる特別目的会社の北海道エアポート(HAP、千歳市)は10月31日、空港管理者の国土交通省など4者と実施契約を締結した。滑走路を含めた運営は2020年6月、新千歳を皮切りに開始する。
契約期間は49年10月30日までの原則30年間。同省の他、七空港管理者の旭川市、帯広市、北海道と結んだ。旅客と貨物のビル施設事業、滑走路や駐機場といった空港運営事業などを対象とし、引き継ぎ方や権利関係などの取り決めを盛り込んでいる。
運営権対価は総額2920億円。同社はこのうち2200億円を一時金として新千歳の運営を始めるまでに同省に支払う。残り720億円は年24億円で30年間分割払いする。
今回の契約で空港管理者から民間委託の運営権を設定したのは、滑走路や駐機場といった空港基本施設、航空灯火を指す空港航空保安施設、道路、駐車場、用地、電気施設など。消防や除雪の業務も車庫と共に移管される。
HAPは8月23日に設立。北海道空港(HKK)企業連合17社の代表企業だった同社をはじめ三菱地所、東急、日本政策投資銀行を中核に道内銀行や国内大手航空会社なども株主に名を連ねる。資本金は4億9500万円。
今後は20年1月15日からターミナルビル経営の7空港一体化を行う。新千歳に加えて空港の滑走路などの運営移管は10月の旭川、21年3月に稚内、釧路、函館、帯広、女満別で予定する。同社は「安全安心な空港へ向け、運営体制づくりを確実に進めたい」としている。
















