多くの仲間に囲まれて、張りのある歌声を披露する女性。千歳市自由ケ丘4の鈴木トメノさんは、今年で100歳を迎えた。補聴器も使わず、老人クラブのカラオケサークルの集まりには大雨、大雪でない限りは欠かさず出席。サークル内でも最高齢で「カラオケが元気の秘訣(ひけつ)です」と力強く話す。
10月上旬、地元老人クラブの自由ケ丘桜寿会カラオケサークルの活動日。20人ほどが集まった自由ケ丘町内会館内で、鈴木さんは力のこもる歌声を響かせた。歌ったのはおはこ「津軽の灯(あかり)」。女心を情感豊かにつづった歌詞を歌い上げると、他のメンバーからは大きな拍手。「下手でも歌うと、さっぱりとした気分になります」と言う鈴木さん。大先輩の歌は「後輩たち」にも刺激を与え、「鈴木さんが歌う姿を見て、私も元気をもらっています」と話す人もいた。
現在の桧山管内今金町種川出身の鈴木さん。地元の学校を卒業後は建設会社に勤務。留萌管内の炭鉱で働く幾三郎さん(故人)と結婚し、同炭鉱の閉山後、千歳に移り住んだ。現在は三女と共に暮らす。
もともと歌うことが好きだった。桜寿会の会合の席でもカラオケになると毎回マイクを握った。7年前に桜寿会にカラオケサークルができて以来、週1回の活動に参加し続けている。レパートリーは「お岩木山」「南部蝉(せみ)しぐれ」など約20曲。最近もメンバーが歌っているのを聴き「自分も歌いたい」と、覚えた曲もあるという。
桜寿会の池本勉会長は「年を重ねているだけ味のある歌声。聞いていて目頭が熱くなることもあります」とたたえる。メンバーの男性(88)は「(鈴木さんに比べると)私もまだ青年の気持ち。エネルギーをもらっていますよ」と鈴木さんに続いてマイクを手にした。
桜寿会は来年、創立40周年を迎える。鈴木さんは創立当時から加入し、会の来歴を知る生き字引きだ。穏やかな性格と元気に歌う姿に「私の目標」「母のような存在です」と他の会員からも敬愛されている。
「ここに来て歌うと楽しい。みんな優しいからいいですね」と目を細める鈴木さん。「元気なうちはまだまだサークルに参加したい」ときょうもマイクを握る。
















