カジノを含む統合型リゾート(IR)の問題点を考える講演会が3日、苫小牧市文化会館で開かれた。「カジノ(賭博場)誘致に反対する苫小牧市民の会」の主催。駒沢大学経済学部の姉歯暁(あき)教授(59)が他国の事例を挙げ、「カジノが人口増や観光客の獲得など地域の活性化につながるというのは幻想」と訴えた。
同会の総会と合わせて企画され、会員や市民ら123人が来場。姉歯教授は、韓国で唯一、自国民が入場できるカジノを有するIRである江原道(カンウォンド)の江原(カンウォン)ランドの事例を紹介した。
旧産炭地の振興策として設けたものの人口減少や高齢化に歯止めが掛からない上、利用者の6割がギャンブル依存症になっていると指摘。1度依存症になると完治は難しく、「ギャンブルで生じた借金を苦にした自殺者も相次いでいる」と述べた。
カジノの客は空港からIR内のホテルに直行し、食事や買い物もその中で完結してしまうとし「カジノ客が増えても地元の観光業や産業は潤わない」と強調。「地域再生のためには外部から産業を持ち込む外発的な策ではなく、住んでいる人が主体となった内発的で多様な取り組みを進めるべき」と説いた。
















