いよいよ冬本番。苫小牧市内では暖房用燃料の灯油価格が1リットル93円前後のやや高値で推移している。100円台だった昨年同期よりは低いものの、米中貿易摩擦やOPEC(石油輸出国機構)の減産などから来週は小幅で値上がりする見通し。販売事業者の多くは卸売価格の上昇分を企業努力で吸収しているが、今後も値上がりが続けば販売価格に転嫁する状況も出そうだ。
市の調査によると、灯油の平均価格は10月10日時点で、前年同期比3・6円安の1リットル92・5円。冬期間は需要の高まりで値上がりする傾向があり、昨年は11月の平均価格が100・7円、12月は96・4円の値をつけた。
灯油販売の道内最大手コープさっぽろ(札幌市)は4月中旬から93円で販売している。卸売価格は10月ごろから1リットル当たり5円上昇しているが、「消費者に少しでも安く販売したい」(担当者)と企業努力で価格を据え置いている。
苫小牧市内の販売業者の多くは、灯油のプライスリーダーであるコープさっぽろの動きを踏まえて1リットル93円に設定している。地元の業界関係者は「本当は値上げをしたいが、大手が動かないのでわれわれも踏ん張っている状態だ」と話す。
毎日ストーブをつけているという市内美原町の団体職員、林廣志さん(69)は販売価格が下がるよう「どうにか安定供給してほしい」と訴える。市内豊川町の主婦(69)は「高いけど暖房はどうしても必要」とあきらめの様子。日中は市内の公共施設で仲間と卓球などを楽しみながら節約を心掛けている。
灯油価格を調査する石油情報センター(東京)によると、今月5日時点の灯油の全国平均価格は先週から横ばいの91・7円だが、ガソリン価格は4週間ぶりに上昇している。
担当者は「灯油は価格を据え置いているので、来週は小幅な値上げを予測している。その後の市況動向は不透明感が強い」と話している。
















