苫小牧市民が議員役となり、市の幹部にまちづくりについての質問や提案をする「模擬議会」が13日、市議会本会議場で開かれる。市民議員は男性14人、女性14人で、五つのグループに分かれて7月から約4カ月間かけて準備を進めてきた。当日は実際の市議会と同じ段取りで進行し、各グループの代表者が教育や福祉、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致などの市政課題について議論する。
市民団体・平等社会を推進するネットワーク苫小牧(高橋雅子会長)と市の共催。市民が人権を尊重し合い、個性や能力を発揮できる男女平等参画社会の実現を目指した取り組みで、過去にも4回の模擬議会を開いている。1998年以来、21年ぶりの開催となる。
同ネットワークの公募で集まった市民議員は7月下旬の初会合後、(1)男女平等参画社会の実現(2)福祉(3)教育(4)環境(5)まちの活性化―の各グループに分かれて質問や提案内容を協議。グループごとに平均9回ほどの会合を重ねて内容を詰め、10月上旬、市に質問事項を通告した。市の担当者を講師に迎え、市政の現状や議会の仕組みに理解を深める勉強会も企画。7日には議場でリハーサルを行い、本番に備える。
各グループが準備している質問や提案事項には市民ならではの視点が盛り込まれている。男女平等参画社会の実現をテーマとしたグループは、女性市議を増やす方策として、同ネットワークが計画している政治塾への支援を要望。福祉がテーマのグループは子育て支援施策に着目し、児童虐待の未然防止策や少子化対策を市に訴える。
まちの活性化を考えるグループでは、市民の関心が高いIRについて質問。市が試算するIR立地によってもたらされる経済効果額や自然との共生の在り方などについて説明を求める。
同ネットワークの高橋会長は「10回以上会合を重ねてきたグループもあり、市民議員は模擬議会に真剣に向き合っている」と強調。「市民の力こそがまちを動かす原動力。誰でも傍聴できるので一緒にまちづくりについて考えるきっかけにしてほしい」と話す。
模擬議会は、13日午後1時半開会。事前申し込みは不要で傍聴希望者は直接議場へ。
















