苫高専サテライト「シーベース」開設から1年 利用好調、相談90件超え 中小企業向けに技術経営相談

苫高専サテライト「シーベース」開設から1年 利用好調、相談90件超え 中小企業向けに技術経営相談
開設から1年余りが経過したシーベース

 苫小牧高専サテライト「C―base(シーベース)」は、昨年10月の開設から1年余りが経過し、利用が順調に推移している。苫小牧工業高等専門学校と苫小牧市のまちづくり連携協定に基づき、オープンした中小企業向けの技術経営相談窓口。相談は製造業を中心に90件を超え、共同研究や受託研究に至ったケースも8件ある。苫高専、市、苫小牧商工会議所が協力し、地元企業を力強く支援している。

 シーベースは2018年10月12日、苫小牧経済センタービル2階(表町1)にオープンした。高専機構の公募の「KOSE4・0N事業」に採択され、苫高専の教員4人が平日午前10時~正午、同午後1時~同5時に1~2人常駐し、企業からの相談に無料で応じている。

 技術経営相談は18年度が開設から約半年間で41件、19年度は10月31日までに50件だった。

 苫高専や苫小牧商議所、道央産業振興財団、苫小牧信用金庫などによるものづくり企業活性化チーム学・官・金―道央圏(略称GKK)とも連携。製造業などから共同研究先の照会、補助申請の支援などの相談が寄せられている。

 須田孝徳地域共同研究センター長は「シーベースができる前からこうした活動には取り組んでいたが、よりフットワークが軽くなった。まちなかにあるので足を運んでもらいやすくなった」と説明。相談の3分の1ほどがリピーターといい、「顔が見える連携ができている」と胸を張る。

 苫高専の受託研究、共同研究に結び付くケースも増えてきており、苫高専の産学官連携コーディネーター鴨田秀一特命教授も「シーベースを拠点に相談、研究に結び付き、企業、教員、学生それぞれが役立っている」と強調。道内他大学を紹介し、共同研究などに発展した事例もあり、「これから成果が出てくれば、さらに注目され、ニーズを掘り起こせる」と期待する。

 シーベースの「C」は協働、触媒、たまり場を意味する英語の頭文字。それらの役割を実践する基地に―との思いを込めて命名された。須田センター長は「大企業のニーズに対し、地元の中小企業がチームを組んで対応できるようにしたい」などと述べ、さらなる交流や利用の促進に意欲を見せている。

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