「わたし、わたし、もう妹なんかいらない」。ゆなの言葉を聞いて、お父さんの顔色が変わり、お母さんがそっと涙ぐんだ。それを読み、私はむねがつぶれたように苦しくなった。私は三年生の時の自分を思い出した。
この本は、にんしん中のゆなのお母さんが、入院する話。お父さんは会社に行っていて、ゆなは家事をがんばっている。しかしうまくいかず、お父さんはじいじの家に、ゆなを預ける事を決める。ゆなは思ってもいないひどい言葉を投げつける。私は、ゆなはさみしい気持ちを分かってもらえず、怒られたことが悲しかったと思う。お父さんはゆなを心配して、じいじの家に行かせたと思う。いつもゆなの事を一番大事にしているが、今はお母さんと赤ちゃんの事も大事にしている。ゆなの言葉を聞いてむねがはりさけそうになったと思う。
私が三年生のころ姉が長い間体調をくずしていた時期があった。その間、母は姉につきっきりで、私の話を聞いてくれなかった。母に全部を言ってるつもりでもすっきりしないし、本当の気持ちは言えなくて、何かかくしているような気がしていた。ある日、くだらない理由で姉とけんかをした時、言い合いになった。私は姉に、「お母さんをとらないでよ」と、泣きながら言ってしまった。姉は、自分のせいだと言って、泣いていた。私はゆなと同じだ。思ってもいないことを口に出し、悲しませてしまった。その時の私は、姉のためにがんばっていたし、姉もがんばっていた。ゆなもお父さんも、みんなががんばっていたと思う。
九州のじいじの家は、文海堂という活ぱん印さつ所。じいじの手伝いをしていたゆなは、家を思い出し、さみしくなり後かいする。そこで活字だなの文字の海から拾いあげた文字に、ゆなの気持ちをつめこんだ。妹が生まれる事を楽しみにしているという手紙を読んで、お母さんはとてもうれしかったと思う。がんばっているゆなを抱きしめてあげたいと思っていたと思う。
私は母に本当の気持ちを伝えられなかった時、夜に一人で泣いていた。心がバラバラになりそうだった。がまんのげん界になり、母に怒りや悲しみをぶつけた。母はやさしく受け止めてくれ、私は心がぽかぽかになった。
言葉は、人の心につきささるトゲになる事がある。それは相手も自分もきずつけるきょうきになる。やさしい言葉は心をゆり動かしたり、ぽかぽかに温めてくれる。相手も自分も、つつみこんでくれる。言葉は生きているから、人の心にとどくと思う。私はこれから、す直な心で言葉を選び、使っていきたい。
















