JR日高線、各町は将来見据え決断

JR日高線、各町は将来見据え決断

 JR日高線鵡川―様似間(116キロ)について、日高管内7町の会合で多数決が行われ、バス転換を選択した。首長たちは町内の状況や将来を踏まえながらバス転換を容認する決断をした。

 日高町の大鷹千秋町長は「これまで日高門別までの復旧を求めていたが、そこもハードルが高かった。今後の実現性を考慮し、多数の意見を受け入れることにした」と心境の変化を語る。平取町の川上満町長も「高校生の通学、高齢者の通院で利便性を確保できる見通しがあるので応じた。バス転換への個別協議に入ることに一定の方向性が出た」と述べた。

 新冠町の鳴海修司町長は「鉄路と隣接する海岸線が高波や台風で被害を受け、復旧するとなると莫大(ばくだい)な費用がかかる。海中に土砂が出ていく状況を見てバス転換を決定した」と話す。新ひだか町の大野克之町長は「どうしようもない状況だった。地域に対して丸投げはおかしいと思うが、気持ちを飲み込んで決断をした。物流があれば日高線の位置付けが違った」と話した。

 えりも町の大西正紀町長は「えりも町から苫小牧の病院に通院すると日帰りできない状況が2年、3年続くとどうなのかという思いがあった。JRから条件が出され、町民にとってよい案もあった。最初からバス転換ありきではなかった」と説明する。

 一方、住民団体から懸念の声も。JR日高線を守る会の村井直美代表幹事は「浦河町以外の6町がバス転換を表明したことは残念。議論が廃止の方向に向かっているが、個別協議に入るというので諦めずに活動を続けたい」と話した。

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