北海道中小企業団体中央会は、2019年度中小企業労働事情実態調査結果を発表した。1年前と比較して経営状況が「悪い」と回答した企業は25・2%となり、前年比4・6ポイント増加した。経営上の障害(複数回答)としては「人材不足(質の不足)」が前年比3・5ポイント増の60%に上り、道内中小企業では人材の質・量とも不足している実態を浮き彫りにした。
1年前と比べた経営状況では、「変わらない」が59%と6割弱を占めたが、前年比6・2ポイント減少。「良い」は1・5ポイント増の15・8%となったものの、「悪い」が上回っている。
経営上の障害では、最多の「人材不足(質の不足)」に続き、「労働力不足(量の不足)」(50・5%)、「原材料・仕入品の高騰」(30・8%)が上位を占めた。
賃金改定については、「引き上げた」(61・7%)と「7月以降引き上げる」(7・2%)を合わせて68・9%となり、前年に比べ1・2ポイント増加。全国平均(62・2%)を6・7ポイント上回っている。
年5日の年次有給休暇取得(付与)義務への対応(複数回答)では、「使用者からの時季指定を行う」(35・9%)が最も多い。これに「具体的な方策を検討中」(27%)、「計画的付与制度(計画年休)を活用する」(26・2%)、「取得計画表を作成する」(24・6%)と続いた。
新規学卒者(今年3月卒)の採用状況では、実際に採用した企業の割合は16・4%で前年に比べ1・1ポイント増。1企業当たりの平均採用人数は2・4人で、前年比0・5人減。採用人数は過去5年間で最少だった。
学歴別の初任給平均では、技術系は高校卒が前年比3136円上がって16万7624円となったが、大学卒は3875円下がって20万493円に。事務系は高卒が3613円上がって15万6973円、大卒も1986円上がって19万214円となった。
来年3月卒の新規学卒者の採用計画では、31%の企業が「ある」と回答し、前年比0・7ポイント上昇している。
調査は1964年度から毎年行っている。今年度は7月1日を調査時点とし、道内の従業員300人以下の1500社を対象に実施。793社から回答を得た(回答率52・9%)。
















