10月に甚大な水害をもたらした台風19号の広域災害で、各被災地には国土交通省の緊急災害対策派遣隊「TEC―FORCE(テックフォース)」が全国から駆け付けて支援に奔走した。道開発局室蘭開発建設部の職員23人も10月14日~同30日まで東北各地で活動に従事している。現地で被害調査の指揮に当たった苫小牧河川事務所(柏原)の角張精一工務課長(51)と苫小牧道路事務所(日吉町)の福原潤二計画課長(49)に話を聞いた。
「現地の被害は報道であったように甚大。短時間で記録的な雨が降るとこうなるという状況を目の当たりにした」―。宮城県丸森町で活動した福原さんは現地の様子をそう振り返った。
室蘭開建の派遣隊は東北地方整備局の要請に基づき、苫道路事務所が宮城県丸森町、苫河川事務所は福島県郡山市で被災状況を調査した。河川や護岸などの被害状況を現地確認し、書類にまとめて被災自治体に報告するのが主な任務。調査に当たった河川沿いでは専用機器による測量や記録用の写真撮影、崩落幅の計測など行った。
丸森町内で活動した福原さんの班は道路がない場所なども歩きながら調査したが、周囲には崩れた土砂が川を埋め、行き場を失った水が近くの畑に流れ込む光景も。対象のうち二河川は現場にたどり着くことができなかったという。
郡山市で活動した苫小牧河川事務所の派遣隊は、市内を流れる舟津川(延長3・7キロ)と鞍掛川(同2・8キロ)を調査。角張さんは「崩れている所では慎重に作業した。足場が悪く先に進めない所も多かった」とし、土砂が流れをふさぐような場所はなかったものの「また大雨で出水すれば被害は広がる。速やかな対応と復旧が必要」と語った。
各職員は北海道開発局と所属機関名が入った作業着で活動。その様子を見た被災地域の住民から「北海道から来てくれたんだ」「わざわざ遠くからご苦労さま」などと声を掛けてもらったことが大きな励みになったという。
角張さんは「浸水で被害を受けた家財道具などを運び出した光景も見た。普通の日常を早く取り戻してほしい」と被災地に激励の言葉を贈る。福原さんは「これからは河川の状況や水の流れを把握した施工や工事が必要」などと述べており、今回の支援経験を今後の業務に生かす考えだ。





















