道南バス 来月21日のダイヤ改正で高速ひだか号廃止、利用減や運転手不足

道南バス 来月21日のダイヤ改正で高速ひだか号廃止、利用減や運転手不足

 道南バス(本社室蘭市)が12月21日のダイヤ改正に合わせ、都市間バス「高速ひだか号」(日高町―札幌間)を廃止することが21日、分かった。利用客が採算ベースに届かない状況に加え、深刻な運転手不足が続いていた。今後の移動については、同社が運行する「高速ペガサス号」(浦河町―札幌間)への乗り換えを呼び掛ける考えだ。

 高速ひだか号は日高ターミナルから平取町や門別、むかわなどを経由して札幌駅前まで毎日1往復運行している。1988年から地域住民の重要な交通機関として利用されているが、定年退職などで運転手不足が顕在化。同路線を管轄していた平取営業所でも退職者があり、今月から暫定的に札幌営業所のドライバーが対応するなど、運行調整に苦慮していた。

 また、平均乗客数についても近年は採算ラインの1日当たり25人を割り込む状況が続き、直近の2018年は14・5人となっていた。

 同社の木村徹也統括部長によると、こうした厳しい状況を踏まえ、今年9月に路線沿線自治体の日高、平取、むかわ、厚真の4町を訪れ、「高速ひだか号」と「特急ひだか号」(日高町―苫小牧間)の廃止を打診。10月に入って改めて文書で通知したという。

 これに対し4町は11月14日に連名で両路線の存続を要望。同社側は苫小牧ルートは必要との判断から特急ひだか号の廃止を撤回する一方、高速ひだか号は別の都市間高速バスへの乗り換え対応ができるとして廃止を決めた。

 木村統括部長は「運転手不足はかなり厳しく、(路線バスの)苫小牧では今年4月に減便を実施。室蘭でも今回思い切った減便を行う。支度金制度などを使って人材養成も進めているが、めどが立たず苦渋の決断となった」などと語った。

 札幌に向かう高速ペガサス号のルートから外れている地域については、路線バスのダイヤ見直しなどで接続乗車できるよう調整を進めるという。これらの情報は「車内での案内や時刻表で周知していきたい」としている。

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