2020年東京五輪のマラソン・競歩の札幌移転に伴い、鈴木直道知事は22日の定例会見で、来年1月から大規模改修工事に本格的に入る道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎、札幌市中央区)について「1年程度の工期延長を軸に検討している」ことを明らかにした。「五輪の華」のマラソンコースが赤れんが庁舎を通るコースを軸に、大会組織委員会などで検討されているため。五輪期間中は仮囲いなどを設けない方向で検討を進めており「道内有数の観光スポットでもある赤れんが庁舎を、世界に発信する絶好の機会」と狙いを語った。
赤れんが庁舎は1888年に完成した本道を代表する歴史的建造物で、無料で一般公開されている。国内外から多くの観光客が訪れており、18年度には過去最多の69万6000人が来館している。
だが、1968年の復元工事以来、半世紀以上も大規模な改修を行っておらず、建物の外部、内部とも劣化が進んでいる。道では先人から受け継いだ貴重な財産を次の世代に引き継ぐため、耐震補強と大規模な改修に着手。総事業費78億円で、10月から約3年間の休館に入っている。22年度に完成する計画でいた。
知事はマラソン開催時期について「現在の工事予定では、赤れんが庁舎が囲いで覆われているために、コース周辺の良好な景観を確保するという観点などから、囲いの時期の変更や工事の変更を検討している」と説明。大規模改修事業については「入札仮契約済みで第4回定例道議会(26日開会)での議決を経て本契約をする予定」としながらも、工期延長が決まれば、来年2月開会予定の第1回定例道議会に契約変更に関する議案を提出する構えだ。
知事はリニューアルオープンの時期が22年度から1年程度遅れることに関しては「マラソンの開催を通じて、赤れんが庁舎を含む道内の魅力が世界に発信される。このことがまず大切だと考えている」と述べた。
















