日高町―札幌間を結ぶ都市間バス「高速ひだか号」について、来月21日に廃止される見通しが運行会社の道南バスから示されたことを受け、周辺の自治体からは驚きと困惑の声が出ている。同社は浦河町―札幌間を結ぶ「高速ペガサス号」への乗り換えによる対応を求めているが、地元からは利便性の低下を懸念する声が上がっている。関係する自治体は連携を模索しながら今後の対応を検討する方針だ。
道南バスは今年9月、ドライバー不足などを理由に高速ひだか号と「特急ひだか号」(日高町―苫小牧間)の2線を廃止する考えを日高町、平取町、むかわ町、厚真町の沿線自治体に説明。4町は今月14日に両線の存続を同社に求めたが、来月21日のダイヤ改正に合わせて苫小牧行きの特急ひだか号は存続、札幌行きの高速ひだか号は廃止する意向が改めて示された。
日高側の出発点、日高ターミナルがある日高町の大鷹千秋町長は同社の説明に「12月に廃止では協議する時間もない。いくら何でも乱暴」と憤る。今後の対応については「他の町と対応を協議していく」と話す。
平取町の川上満町長は「いきなり言われてけしからんという思いがある」と率直な心情を語る。地域住民にとっては札幌まで唯一の直通バス。不安も広がっているとし「赤字なら小型化して経費削減という選択肢もある。人手不足は今に始まったことではない」とさらなる企業努力による存続を求める。
むかわ町の担当者は「時間をかけて話し合う必要があったのでは」(総務企画課)と訴える。高速ペガサス号への乗り換えは可能だが、「予約制で混み合うため利便性に影響が出る可能性がある」と懸念を示しており、今後は沿線自治体と連携しながら対応を進める考え。
厚真町は今回、特急ひだか号が存続することになり、影響は回避されたが「バスのドライバー不足は全国的な問題。今後は自治体も利用促進と人材確保などで協力していく必要がある」(まちづくり推進課)としている。
















