苫小牧市が2017年度から配信している防災メールの登録者数が、順調に増えている。18年9月の胆振東部地震以降、注目度が高まり、3600件を超えた。19年度も月平均40件以上の新規登録がある。有事の際に正しい情報を入手する手段の一つとして、市は積極的な利用を呼び掛ける。
防災メールは事前登録制の情報配信サービス。防災行政無線や防災ラジオと同じで、市が発表する避難情報のほか津波は注意報以上、地震は震度3以上、気象は警報以上などの情報が届く。17年4~5月に市職員を対象に試行後、同6月に市民向けの登録、配信を始めた。
登録者数は17年度が649件(試行分含む)だったが、18年度は2652件と約4倍に。胆振東部地震がきっかけとなり、同年9月だけで1762件の新規登録があった。19年度も新規登録は19日時点で370件。登録者数累計は、3623件に上っている。
市危機管理室は「胆振東部地震後の停電下ではデマも広がり、正しい情報を受け取る大切さを実感した市民も多かったのでは」と分析。「防災メールは公式情報を手に入れる手段の一つ」と強調し、「緊急時の安全確保、不安解消に役立ててほしい」と呼び掛ける。
防災メールはもともと、防災行政無線などを補完する目的で導入。樽前山の火山防災を重点とした情報発信を見直し、津波をはじめとする災害全般への対応力を強化する狙いがある。背景には無線の屋外スピーカー配置が市内西部に25カ所と偏り、防災ラジオ配布も約8000台にとどまっていた現状がある。
市は21年度にも無線の屋外スピーカーを全市に拡大する方針だが防寒、防音性の高い昨今の住宅環境も踏まえ、「自分の命を守る『自助』の観点から、公式情報を手に入れるすべを複数、確保してほしい。防災メールは『ガラケー』にも届くのでぜひ利用を」と訴える。
メール登録は、専用アドレス「bousai.tomakomai‐city@raiden.ktaiwork.jp」に空メールを送信すれば手続き完了。有事の際は登録不要の防災テレフォン=050(5865)1569=の利用もアピールする。
問い合わせは同室 電話0144(32)6280。
















