当事者意識した地域づくりを LGBT基礎講座に40人

当事者意識した地域づくりを LGBT基礎講座に40人
多様な性の在り方について学ぶ受講者

 苫小牧市男女平等参画推進センターが主催する、性的少数派「LGBT」の基礎講座が11月30日、同センターで開かれた。道内在住の男性同性愛者で、性的少数派への偏見や社会的孤立をなくす活動に取り組む「にじいろほっかいどう」の事務局長国見亮佑さん(45)が、性の自己決定が認められる社会の実現を訴えた。

 LGBTは女性同性愛者(レズビアン)、男性同性愛者(ゲイ)、両性愛者(バイセクシャル)、生物学的な性別と異なる性を自認している人(トランスジェンダー)を指す。性の多様な在り方を学ぶ機会として同センターが初めて企画し、約40人が来場した。

 道内の公立小学校の教諭として働く傍ら、同団体に所属し当事者のコミュニティーづくりや啓発活動に取り組んでいる国見さんは「LGBTに対する社会的な認知が広がってはいるが、当事者が差別や偏見を恐れて周囲に告白できずにいる」と指摘。非当事者はLGBTを身近に感じられず、結果として性の多様性が認められにくい状況が根強く残る悪循環が生じていると力説した。

 中学3年生の時に、同性愛者であることを自覚し、他の当事者との出会いで自身を肯定的に受け入れられるようになったと回顧。その後、家族にも告げることができたが職場内では同居するパートナーの存在を隠していると明かした。

 その上で、「人には性的な面だけではなく、趣味や仕事、性格などいろんな側面があるが、趣味や嗜好(しこう)と同じような感覚で自分の性について周りに言うことができないから、LGBTの人は苦しんでいる」と強調。「身の周りにも当事者がいることを意識した地域づくりが進むことを願っている」と力を込めた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る