苫小牧署の梶貴晶交通1課長に聞く 改正道交法 「ながら運転」罰則強化

 1日に改正道路交通法が施行され、運転中のスマートフォン使用など、いわゆる「ながら運転」の罰則が強化された。危険運転が社会問題化する中、反則金や違反点数などが大幅に引き上げられ、事故を起こせば「一発免停」も。苫小牧署の梶貴晶交通1課長に、罰則強化のポイントや事故発生状況、同署の対応などを聞いた。

 ―罰則強化の内容と背景は

 「運転中に携帯電話などを使った場合、罰則が強化された(別表)。これまで事故を起こした場合、反則通告制度の青切符と呼ばれた違反が改正で赤切符、罰則の対象になる。道内では交通事故が減少傾向だが、携帯電話の使用、特に画像を見ながら事故を起こすケースが増加傾向にある」

 ―道内や苫小牧署管内での事故発生状況は

 「道内では、2009年に起きた人身交通事故1万9503件のうち、携帯電話の画像使用中が17件、通話使用中が7件だった。18年は9931件の事故のうち、画像使用48件、通話使用8件で、死亡事故も1件あった。苫小牧署管内でも18年は画像使用で2件の人身事故が起きた。今年も11月末までに2件発生している」

 ―ながら運転の危険性は

 「注意力が散漫になる。画像を見たり、通話したりして気を取られ、安全確認がおろそかになる。当署管内では18年、人身交通事故475件のうち、前方不注視によるものが117件を占めた。スマホが目立っているが、全国的にはカーナビ事故などもある。食べながらなどのながら運転も。きちんと前を見ないのはそもそも危険」

 ―カーナビは2秒までなら大丈夫、赤信号でスマホ使用はOKなど、ながら運転の線引きに関する一部報道もあるが

 「法定速度60キロで走行すれば、1秒で16・7メートルで、2秒で33メートル進む。小さな交差点であれば15メートル、横断している歩行者に気付かない計算。2秒も目を離しては危険を回避できない。何秒であろうと事故を起こしてからでは遅い。運転に集中してほしい」

 「赤信号でスマホなどを使用していれば信号が変わっても発進できず、結局はながら運転につながる。携帯電話は左側帯に車を寄せ、完全に停止してから使ってほしい」

 ―罰則強化を受けた苫小牧署の対応は

 「事故抑止へ、取り締まりを継続的に強化していく。1日以降、ながら運転での摘発者が出ており、啓発行事などに合わせて数字の公表を検討している。各種啓発や講話などを通して罰則強化の内容、ながら運転が危険なことを訴えていく」

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