苫漁協の秋サケ定置網漁終了、漁獲量は前年比5%増も金額は6年ぶり低水準

苫漁協の秋サケ定置網漁終了、漁獲量は前年比5%増も金額は6年ぶり低水準
不漁傾向だった秋サケ定置網漁=11月9日、苫小牧港漁港区

 苫小牧漁業協同組合の秋サケ定置網漁は今季、漁獲は600・5トンで前年比5%(27・3トン)増だった。全道各地で不漁に見舞われる中、苫小牧も漁獲は思うような伸びではないものの微増を確保。一方で金額は同12%(約5100万円)減の約3億6200万円となり、6年ぶりに3億円台の低水準になった。当初の漁獲量見通しが3割増と予想されたことで、序盤の取引価格が抑えられたことなどが影響した。

 苫小牧漁協は沿岸に定置網5カ統の権利を持ち、出漁日は漁船3隻で水揚げ。今季は昨年より1日少ない54日間(9月1日~12月2日)で操業した。担当者によると、出だしは順調で9月は前年同月の実績を30トン以上上回っていたが、最盛期の10月から獲れなくなり、11月はしけが多く、ほぼ隔日操業。「来遊予想は良かったはずだが、最後はまったく回復することがなかった。出だしの好調さで漁獲は前年を上回ることができた」と説明する。

 不漁傾向に加えて金額は大幅減で、1キロ当たりの平均単価は604円で同118円減。従来は不漁でも単価が上がり、漁獲高は4億円超えが一般的だった。近年は全道的な不漁続きで高値が続いていたが、今季は価格の安い海外産へのシフトと、3割増の来遊予想を踏まえて当初の取引相場が抑えられたことも影響したとみられる。

 苫小牧漁協は「当初の価格は雌でキロ単価600円だった。最終盤で同1000円を越えたが、カバーしきれなかった」と嘆く。地元漁業者は消費者にサケを供給するため漁期(3日)ぎりぎりまで操業しており、「来年はより適正価格で取引されれば」と話している。

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