NPO法人レターポスト・フレンド相談ネットワーク(札幌市)と苫小牧保健所主催の「ひきこもりサテライト・カフェ」が5日、苫小牧市立中央図書館で開かれた。今年度最終回となったこの日は、引きこもり当事者や家族、支援者、地域福祉を学ぶ大学生など約40人が参加。孤立しない環境づくりへ、活発に意見交換した。
引きこもりの子どもを支える親の高齢化が進み、地域全体で支援する仕組みづくりが急がれる中、同法人は当事者や家族が社会とつながれる場所を―と、道内各地でサテライト・カフェを展開。苫小牧でも2018年度にスタートし、今年度は8月から12月の全5回実施した。
この日は、引きこもり当事者の自立をサポートする市の就労準備支援事業「しごとびら」と、市社会福祉協議会の支援内容について担当者が発表。同ネットワークでピア(仲間)サポートスタッフを務める札幌市の男性(29)も登壇し、中学1年生から16年間にわたって引きこもった自身の経験を打ち明けた。
グループごとの情報交換も実施し、同じ悩みを持つ者同士で課題を共有。引きこもり当事者のグループがトランプやボードゲームなどを楽しみながら近況を語り合う一方、家族を中心としたグループでは、高齢の親が子の将来の生活を心配する声も上がっていた。
同ネットワークの田中敦理事長によると、今年度のカフェには各回30人ほどが集まり、引きこもり当事者はこのうち3割程度だった。
田中理事長は「引きこもり当事者が社会で孤立しないためには、本人たちが主体的に居場所づくりに取り組む姿勢が重要。来年度もサテライト・カフェを継続させたい」と語った。
















