現在開会中の苫小牧市議会定例会は10日に一般質問が終了したが、注目を集めたカジノを含む統合型リゾート施設(IR)について多くの市議から質問が相次いだ。今回の区域認定申請を見送った道の判断を踏まえ、これまでの市の対応や姿勢を確認。岩倉博文市長は道の真意を聞くとともに、新千歳空港の近接地で計画している国際リゾート構想は今後も継続させる考えを示した。
一般質問には20人が通告し、このうちIR関連で質疑に臨んだのは8人。このほかの市議も地域活性化などの話題の中でIRについて触れた。
岩倉市長は答弁で、新千歳空港と苫小牧港のダブルポートを「苫小牧の立地優位性」とし、同構想を人口減少時代における成長戦略の位置付けから変えない方針を明言した。今後のIR誘致は知事の真意、道庁の意思決定の経過を確認した上で判断する考えを繰り返した。
道がIR認定申請の先送りを「環境への適切な配慮を行うことは不可能」と理由付けしたことに、市は「理解しかねる」と発言。また、10月の市議会臨時会で承認された同構想エリアの環境影響調査は予定通りに進める考えとした。同エリアの地権者から提供された環境データに基づく分析調査はコンサルタント会社に委託済みで、年度内に公表する予定。総合政策部の木村淳部長は「自然環境に関するデータを客観的に評価するのは今後のリゾート構想を進める上で必要」と理解を求めた。
ほかの市議からは市が投じてきたIR関連費用の在り方も問われた。岩倉市長は「責任を感じる」としつつ、職員の経験やネットワーク構築など成果もあったと強調。「次のまちづくり戦略に生かさなければいけない。責任の取り方は私なりの姿勢を見て判断してほしい」と述べた。
さらにIR誘致の是非を問う中で大きな焦点だったギャンブル依存症対策は今後も取り組む方針。来年2月末までに啓発用のパンフレットを作成し、2020年度以降も健康こども部を中心に理解促進を進めるとした。
















