苫小牧市内のアームレスリングチーム「パンプアップ塾」に所属する佐藤杏(23)がこのほど、東京都墨田区で開かれた「第37回JAWA全日本アームレスリング選手権大会」の男子レフトハンド70キロ級で3位入賞した。佐藤は「まだ力が足りない。もっと上を目指して頑張りたい」と今後に向けて意欲を見せた。
全国各地の予選などを勝ち抜いた精鋭約200人が出場した。佐藤は全道大会で並み居るライバルたちを撃破し、初の全国の舞台を踏んだ。
1回戦は稲垣亮平(神奈川)と対戦。難なく勝利を収めて好スタート。2回戦、3回戦ではいずれも5分間に及ぶ長丁場の試合。激闘の末に勝利したが「体力があまり残っていなかった」と振り返った。
その疲労か、このカテゴリーで栄冠をつかんだ落合寿長(秋田)との準決勝は、スタートでつまずき思うように力を発揮できずに苦戦。粘りは見せたものの及ばなかった。
筋力トレーニングやライバルの試合動画などを見て日々研究を欠かさない佐藤。「(全日本の)雰囲気にのまれた面もあった」としながらも「スタートの良さは全日本でも通用するのかなと感じた。来年は金メダル(優勝)を持って帰れるようにしたい」と手応えをつかんでいる。
星山一範塾長は佐藤の戦いぶりを「全日本の中でも実力はトップクラス。北海道と全日本ではレフェリーのジャッジの仕方なども大きく変わっていてそこでの対応に苦労をしたように感じた」と振り返る。「初めての全日本の大舞台でこの結果はいい。これからも勉強していってほしい」などと期待を込めた。
今後も全国各地でアームレスリングの上位大会は続く。パンプアップ塾の塾生のさらなる活躍が期待される。佐藤は「全道大会での優勝はもちろんだが、世界大会なども見据えてレベルアップしたい」と力を込めた。

















