2019年度第32回北海道高校バスケットボール新人大会苫小牧地区予選会は15日、苫小牧南高校体育館で決勝などの試合を行った。男子は決勝トーナメントを制した駒大苫小牧が優勝。女子は決勝リーグを全勝した北海道栄が栄冠を勝ち取った。男子の駒大苫小牧は全道新人大会の3連覇を目指す。
7日に開幕した予選会は、苫小牧地区の男子13、女子8チームが参加。男子は予選リーグと決勝トーナメント、女子は予選、決勝リーグ戦を展開した。
男子決勝は、駒大苫小牧が道栄を95―84でかわして優勝。3位決定戦は苫小牧南が浦河に94―79で勝利した。
女子の決勝リーグは予選リーグ2ブロックの上位2チームで競った。道栄が苫小牧総合経済に117―43、苫小牧南に78―37で大勝するなど3勝を挙げた。2位以下は1勝2敗で並んだが、大会規定により準優勝が苫小牧南、3位には苫総合経済が入った。
男女の優勝、準優勝チームは来年2月に函館市で開かれる全道大会の切符を獲得した。
試合結果は次の通り。
【男子決勝トーナメント】
▽決勝
駒大苫小牧95―84北海道栄
▽3位決定戦
苫小牧南94―79浦河
▽準決勝
駒大苫116―47浦河
道栄103―86苫小牧南
【女子決勝リーグ】
▽リーグ戦
道栄117―43苫小牧総合経済
道栄78―37苫小牧南
苫小牧西57―5苫総合経済
苫小牧南84―42苫小牧西
―駒大苫、課題はディフェンス
男子の駒大苫小牧は、主力選手を故障で欠いた中で大会を制した。予選リーグは難なく勝ち上がったが、トーナメントの決勝では北海道栄にリードを奪われるなど、少なからず影響があった。田島範人ヘッドコーチ(HC)は「厳しい台所事情だった。けがからの復帰がチームの喫緊の課題」と語った。
道栄との決勝戦は、終わってみると11点差をつけての快勝だが、第2ピリオドを終えた時点では1点ビハインド。流れは相手につかまれていた。オフェンスのミスで相手のイージーバスケットを許し失点が重なった。
田島HCは「新チームとなり、選手は伝統を引き継ぐというプレッシャーを感じていたと思う」と振り返った。「ディフェンスが中途半端だった。80点以上取られたのは本来の守備ではない。簡単なショットを打たせないディフェンスを確立していきたい」と課題を挙げた。
主将を務めるポイントガード、藤岡大翔(2年)は「守りからファストブレイク(速攻)に持ち込む駒沢らしいバスケはできた」と胸を張った。「ハーフコートオフェンスの形が定着していないので全道大会に向けて練習していきたい」と抱負を語った。
―道栄、二枚看板に手応え
決勝リーグでは相手に大差をつけて全勝優勝した女子の北海道栄。2年の選手が中心で、ウィンターカップ道予選など試合出場経験がある選手が多いため、チームが大きく刷新された印象は薄い。スタメンでポイントガードを務めてきた主将の今井瞳花を中心に今後も道栄らしい「泥臭いバスケ」の深化を目指していく。
スモールラインナップを敷き、アウトサイドのオフェンスを得意とする道栄は、身長168センチの吉田夏音(同)と桜庭莉李亜(同)の二枚看板でリバウンドやペイントエリアでの得点を量産。新たな武器としての成長が期待される。木村匡宏ヘッドコーチ(HC)も「インサイドを使った攻めがある程度形になった」と手応えを語った。
確率の高いスリーポイントシュートとファストブレイク(速攻)で相手を攻め立てたが、パスミスなどでチャンスを失う場面も。木村HCは「勢いでゴールに向かってミスにつながっていた。正しい状況判断ができるようになってほしい」と注文。今井も「疲労で集中力が切れていた」と反省を口にした。
2月に全道大会に挑む。今井は「シュートの成功率をもっと上げて優勝目指して戦いたい」と意気込んでいる。




















