20年度大学入試 共通テスト 受験生、方針変更に困惑 国語と数学の記述式見送り

20年度大学入試 共通テスト 受験生、方針変更に困惑 国語と数学の記述式見送り

 2020年度に始まる大学入試共通テストで、国語と数学への記述式問題の導入見送りが17日に正式発表されたのを受け、苫小牧市内の学校関係者からさまざまな意見が出ている。「採点方法に不安があったのでよかった」「制度自体には期待しており残念」といった声が上がり、受験まで約1年というタイミングでのドタバタに困惑する高校生も少なくない。

 「採点者にアルバイトが含まれることに疑問を感じていた。見送られてよかった」と語るのは、市内の高校2年の男子生徒(17)。記述式問題については「まだ特別な準備をしておらず、大きな影響はない」と前向きだ。一方、すでに対策を進めていたという、同校2年の別の男子生徒(17)は「短期間でコロコロと方針を変えないで」と表情を曇らせた。

 同校の教頭(55)は「もう少し早く決断できなかったか」と首を傾げながら「記述式問題で思考力や判断力を評価する考え方には賛成」と強調。市内の別の高校教頭(50)は「校内で対策を検討していたが、国の方針なので仕方ない」と話した。

 「記述式対策に懸命に取り組んできた生徒の気持ちを考えると複雑だが、指導する側としては従来の形に戻るだけ」「これ以上、混乱が起きないことを願っている」「制度設計をしっかりして」と口にする教員もいた。

 高校生向けの予備校を運営する苫小牧練成会の吉田文博塾長(48)は「将来的に必要な力を養うため、記述式を取り入れるのは教育改革の一環で歓迎」とした上で、採点基準統一の難しさなどを指摘。「生徒は自己採点しづらくなり、志望校を絞るのも困難になる」とし「問題が残るまま実行するよりは、見送りの方がいい。課題を整理、解決し満を持して、再提案してほしい」と期待を込めた。

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