空手道の天勇會に所属する小泉貴士(駒大苫小牧高1年)、秀士(青翔中1年)の兄弟がこのほど、千歳市開基記念総合武道館で開かれた第46回オープントーナメント北海道空手道選手権大会の各部門を制した。6月の全道規模大会(同市)以来の兄弟優勝。近藤大河代表は「2人とも安定して今ある実力を出せていた」と好成績をたたえた。
極真会館北海道総本部髙木道場主催の一戦には全道の精鋭188人が出場。男女、年齢、技量、体重別の各部門で熱戦を展開した。
高校1年軽量の部の兄・貴士は、3人によるリーグ戦で初戦を延長の末に判定勝ち。続く小林優輝(極真髙木)は6月の大会で勝利した相手。小林は前回とは異なり序盤から攻勢を仕掛けてきたが、貴士は「練習してきたことが出せた」と技をうまく回避しながら下突きで一本を奪った。
今秋に参戦した大会で体格に勝る中学生選手に敗れてから、有効打を食らわないための足さばきの習得に力を入れているさなか。一定の成果は出たが、「まだレベルアップさせて勝ち続けたい」と満足はしていない。
一方、中学1年重量の部の弟・秀士も3人によるリーグ戦を勝ち進んだ。初戦は、下段蹴りで技ありを奪い難なく勝利すると、中内雄太(極真髙木)との2戦目では下突きを2度食らわせ、合わせ一本勝ちした。
久々の栄冠をつかみひと安心したが、大会後に自身の試合を見返すと「相手が下がった時に追撃できていない」ことに気付いた。今後は力のある上級生との対戦機会も増える。「最後まで攻めの手を緩めないようにしたい」とさらなる進化を誓った。

















