苫小牧工業高等専門学校専攻科電子・生産システム工学専攻2年の熊谷真行さん(22)が先月、新潟県の長岡技術科学大学主催の国際会議で、優秀な発表をした学生らに贈られる「ベスト・ポスター・アワード」を受賞した。両校が共同研究している片手駆動の車いす走行でデータの解析を担当しており、ポスターセッション形式で研究成果を披露。熊谷さんは「多くの人に関心を持ってもらえた」と喜ぶ。
研究は本来、両手を使う競技用車いすを片手駆動で直進できるよう改良。実際に使用する人の筋肉の動きなどをデータ解析して評価する内容で、両校が10年近く取り組んでいる。
熊谷さんは昨年からデータ解析を担当し、年2回ほど同大にも出向いて研究を重ねてきた。体中に電極を貼った学生が車いすを実際に走行させ、筋肉の動きなどを詳細に調べるなどした。
11月8、9日に同大で開かれた第4回国際会議「STI―Gigaku」では、ポスターセッションで大学院生や企業担当者を中心に203件の発表があった。
持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)」に基づき、社会問題の解決を目指した研究成果を披露する場とあり、国内外から研究者ら約500人が集まった。その中で発表内容などが特に優秀だった27件を表彰。熊谷さんは「これまでの研究が評価された」と笑顔だ。
指導する大橋智志准教授(39)は「実験は準備が肝心だが、スケジュール管理などもしっかりしていた。苦労が報われてよかった」とたたえる。
「筋肉を動かそうとする電気信号から片手、両手操作の違い、体に与える負荷などを調べたが片手の方が筋肉の使用量が多い」と熊谷さん。「これで研究が終わったわけではない。受賞を機に、改めて責任を持ってやり遂げようと気を引き締めている」と力を込めた。
















