どらちゃんず初代女王に、 男子はファーストブレイク準V―第1回CLASH CUP社会人バスケットボール

圧倒的な攻撃力で決勝を制した女子・どらちゃんず。シュートする選手

 第1回CLASH CUP社会人バスケットボール大会~道南地区No.1決定戦~が21、22の両日、苫小牧市内の苫小牧駒沢大学で開かれた。男子は室蘭のディアブロが優勝し、苫小牧勢はファーストブレイクが準優勝した。女子は苫小牧のどらちゃんずが初代王者になり、同じくSCRATCHが準優勝だった。

 社会人バスケチームの公式戦の場を設けようと、市内の社会人チームCLASHが主催した。苫小牧のほか室蘭や函館などから男子7、女子5チームが参加した。

 男子は予選のリーグとトーナメントを展開。22日に予選上位による決勝トーナメントと順位決定リーグを行った。決勝はディアブロがファーストブレイクを99―65で下し栄えある第1回大会の栄冠に輝いた。

 女子は5チームによる決勝トーナメントで競った。決勝はどらちゃんずとSCRATCHの苫小牧勢対決となり、74―42でどらちゃんずが圧勝した。

 最優秀選手賞は、男子が石川貴史(ディアブロ)、女子は深山清花(どらちゃんず)がそれぞれ獲得した。

 【男子】
 ▽決勝
ディアブロ99―65ファーストブレイク
 ▽3位決定戦
函館白楊クラブ74―62シュヴァイン
 ▽1回戦 ディアブロ88―80シュヴァイン、ファーストブレイク82―76函館白楊クラブ
 ▽順位決定リーグ CLASH62―60MERCURIUS、日本製鉄室蘭IRONS74―52CLASH、日本製鉄室蘭IRONS105―73MERCURIUS
 ▽順位 (1)ディアブロ(2)ファーストブレイク(3)函館白楊クラブ(4)シュヴァイン(5)日本製鉄室蘭IRONS(6)CLASH(7)MERCURIUS

 【女子】
 ▽決勝
どらちゃんず74―42SCRATCH
 ▽3位決定戦
千歳リハ64―45BBC
 ▽準決勝
どらちゃんず70―55千歳リハ
SCRATCH62―40マーブル
 ▽1回戦 千歳リハ69―61BBC
 ▽順位決定戦 BBC65―56マーブル
 ▽順位 (1)どらちゃんず(2)SCRATCH(3)千歳リハ(4)BBC(5)マーブル

―同世代で結束の〝ワンチーム〟〔どらちゃんず〕
 中学時代の苫小牧選抜だった選手を中心に結成したどらちゃんず。「とにかく楽しくやること」をモットーに大会に臨んだ。主将の瀧由梨香は「同じ世代ということもあってチームとしての結束が強かった」と胸を張った。
 最優秀選手賞に輝いた深山清花らのスリーポイントなどアウトサイドのシュートや粘り強いリバウンドで相手を圧倒。SCRATCHとの決勝戦でも74―42の大勝。相手の反撃を寄せ付けずに栄冠を手にした。
 全員同学年のチームで雰囲気もよく、ムードメーカーとしても活躍した山田らんと若狭蘭の「ランランコンビ」がチームを盛り上げた。若狭は「社会人になって大会のためにこれだけの選手が集まれたのがよかった」。コーチを務めた山岸弘昇も「楽しんでプレーしていたのが印象的だった」と振り返った。
 瀧は「連携がうまくいっていたチームだと思う。『ワンチーム』で戦えたことが勝利につながった」と語った。

―悔しさ残る準優勝〔ファーストブレイク〕
 優勝まであと一歩及ばなかったファーストブレイク。決勝では、トーナメント1回戦の函館白楊クラブ戦での主力の疲れが響いた。主将の佐藤政夫は「1回戦はチーム全体として削られた試合だった」と悔しさをにじませた。
 1回戦は佐藤がファールアウト(退場)したことで、シューターとしてスコアラーの一翼を担う後藤将至に負担が掛かった。後藤は「1回戦は走って速攻が決まっていたが、決勝では思うように動けなかった」と振り返った。
 粘り強いディフェンスがチームの持ち味だが、決勝では相手へのプレッシャーが足りなかった。後藤は「ディフェンスで相互のカバーができていなかった。マンツーマンのディフェンスももっと強化していかなければ」と課題を挙げた。
 チームは来年以降も全日本選手権出場など高みを目指して戦う。佐藤は「この大会で見えた課題を修正し、来年はさらに強いチームをつくっていきたい」と飛躍を誓った。

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