みなさんには、将来の夢がありますか。そして、どうしてその夢なのか深く考えたことはありますか。
私の将来の夢は、介護福祉士です。この夢にたどり着く前は、「コンビニの店員でもいい」と思ってしまうほど迷いがありました。しかし、ある人との出会いによって再び夢を抱くようになりました。
介護福祉士は、高齢者が、自立した生活を送れるように手助けしたり、話を聞いたり、相談にのったりします。また、この職業は国家資格であるため、簡単にはなれません。
私が介護福祉士になりたいと思ったのは、小学2年生の時でした。母が大病を患い、一命を取り留めたものの、少しの間、医師から車の運転を禁止されました。その間、バスに乗るようになり、リハビリも兼ねて、歩いて買い物に行くようになりました。
母が入院中の頃、私は寂しくていつも泣いていたので、母と一緒にいられるのが嬉しくて、どんな時も母について行き、お手伝いをしました。すると、母は私の頭をなでながら、「ゆーちゃんは、ママのヘルパーさんだね」と優しく言ってくれました。母は、自分自身も介護福祉士でありながら、介護事業所を経営する社長であり、人一倍働いています。どんなに疲れて帰ってきても、家事をこなす姿に、幼いながらも「すごいな」と尊敬していました。だから、母の言葉を機に、「早く大人になって、母を楽にしてあげたい。私が母の会社を継ごう」。こう願うようになり、将来の夢を抱くようになりました。
しかし、私が大きくなっていくにつれ、違う夢に興味をもつようになりました。また、母とけんかしてぶつかってしまった時には、「会社なんか継ぐわけない」と夢を投げ出し、目標を見失うこともありました。
そんな中、将来の夢について悩んでいた時に、母の会社の利用者である村上さんという方に出会いました。その方は、大正生まれの高齢者でありながら、野菜を作ったり、自分で運転したりする元気な方です。また、いつも私たち家族を気遣ってくれる優しい方でもあります。
ある時、村上さんから野菜をいただいたので、お礼の手紙を書きました。すると、数日後にお返事がきました。その手紙には、こんなことが書かれてありました。「私の欲望かもしれませんが、今、お母さんのやっておられる仕事にぴったりの人だなと勝手に思っておりました。あなたのような人に面倒をみてもらえる老人は幸せだろうな。私も頑張ろう」
その言葉に私はとても胸を打たれました。
自分のことを思ってくれていること。自分を必要としてくれる人がいること。それならば、村上さんの言葉に応えたい。介護福祉士という夢を一度は見失ってしまいましたが、やはり叶えたいと改めて感じました。
現在の日本は、高齢化が急速に進んでいます。これからは、介護業界が日本を担うことになるでしょう。だからこそ、私は、夢をあきらめず立派な介護福祉士になりたいと思います。将来、介護する高齢者に、「あなたで良かった」と言ってもらえるように頑張ります。私に夢を与えてくれた母、なりたいと深く思わせてくれた村上さんに感謝する気持ちを忘れず、夢の実現に向けて努力していきます。
















