苫小牧市 加速する人口減少、出生数増へ求められる対策

苫小牧市 加速する人口減少、出生数増へ求められる対策
苫小牧市の人口の推移

 苫小牧市の人口減少の勢いが止まらない。住民基本台帳に基づく2019年12月末の総人口は前年比569人減の17万1242人で、6年連続で前年を下回った。19年は転入数が転出数を上回る社会増があった一方、出生数より死亡数が多い自然減が深刻化しており、人口減少社会に拍車が掛かっている。

 市政策推進課によると、総人口のピークは13年末の17万4469人で、翌年から減少に転じた。14年末の17万4064人(前年比405人)に対し、翌年以降は年間0・2%~0・4%の幅で減少。実数ベースでは15年末が270人減だったが、16年以降は500人台後半から700人台半ばのペースで減少が続いている。

 自然動態(出生と死亡の差)を見ると、出生数の減少に反比例するように死亡数は年々増加しており、11年末から9年連続で自然減を記録した。11年末の年間の出生、死亡数は共に1500人台で減少幅も100人未満だったが、19年末は出生数1146人に対し、死亡数は1927人で減少幅は781人まで膨らみ、少子高齢化が急速に進んでいる。

 一方、転入と転出の差を示す社会動態は、18年末から2年連続で増えた。19年末時点の年間転出数は5978人(同92人減)だが、転入数は6166人(同44人増)で首都圏を中心に道外からの流入が目立つ。同課は「仕事関係による転入が多かった」と分析している。

 直近2年間の減少率(0・3%減)がこのまま続くと仮定した場合、単純計算で22年には17万人の大台を割り込むことが予想される。早急な対応が必要だが、抜本的な手立てはないのが現状だ。

 市は今年度内に、人口減少対策に特化した新総合戦略(20~24年度)を策定する予定で、出生数の底上げが重要課題となる。20~39歳の市民を対象に昨年10月実施した「結婚、出産、子育て等に関する意識調査」では、「子どもの数が理想に比べて少ない理由」について約6割が「お金が掛かり過ぎる」と回答しており、経済的な負担軽減が施策の鍵になるとみられる。同課の担当者は「社会増にはなったが、それ以上に自然減が深刻。出生数の増加に向け、幅広い視点で取り組む必要がある」としている。

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