苫漁協のスケトウダラ漁、1月の漁獲量激減 「過去最低更新も」と落胆

苫漁協のスケトウダラ漁、1月の漁獲量激減 「過去最低更新も」と落胆
不漁に陥っているスケトウダラ漁

 苫小牧漁業協同組合のスケトウダラ漁は、1月に入ってから著しい不漁に陥っている。14日現在の速報値で、漁獲量は約1440トン(前年同期比72トン減)、金額は約1億4600万円(同約4600万円減)と前年割れ。昨年12月末まで漁獲、金額とも前年同期を上回っていただけに、関係者は「こんなに落ち込むとは」と落胆している。

 スケトウダラは冬漁の主役の一つ。すり身や棒だら、鍋の具材など用途が幅広いとあって漁期もおおむね10月~翌年3月と長く、特産品のタラコに加工する卵が充実する11~12月は浜値も上がる。夏ホッキ漁や秋サケ定置網漁を終えた漁業者が、冬はスケトウダラ漁に移行するケースが多く、今季は昨年10月2日から水揚げしていた。

 今シーズンは当初から好漁の気配で、昨年12月は1日当たりの水揚げが70トンを超えた日もあった。同月末時点で漁獲量は約1369トン(同404トン増)、金額は1億3800万円(同800万円増)。1キロ当たりの単価は100円(同34円減)とむしろ低く、「(苫小牧漁協以外を含めて)全体的に漁獲量が多く、単価は伸び悩んだ」と話す。

 ところが1月に入ってからは極端な不漁に。年始休み明けの6日から14日までの水揚げ量はわずか約71トンで、前年同期547トンの7分の1以下。苫小牧漁協は「1月は全道的な不漁」と説明し「1月以降は卵も抜けて、価格も期待できない。このままでは過去最低の更新もありうる」と厳しく見積もっている。

 道立総合研究機構函館水産試験場によると、昨年11月に渡島から日高にわたる海域で行ったスケトウダラ資源調査では、魚群の平均反応量は前年同期を下回っていた。胆振沖の水深150~200メートル海域は、水温も魚が好まない高めの状態が続いていた。一時的な好漁があった場合でも、しけで海水温が下がり魚が寄りついた可能性が高く、資源量そのものの増加は疑問視していた。

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