胆振総合振興局が発表した2019年度上期(4~9月)の管内観光入込客数は1026万5000人で前年度同期比9・4%(87万8000人)増となった。1千万人の大台は2年ぶり。ゴールデンウイーク時期の10連休や安平町の道の駅開設など複数の新規やリニューアル施設があったことが追い風になった。ただ、外国人観光客の宿泊数は台湾や韓国からの入込客減少が響き、胆振東部地震の発生で落ち込んだ18年度上期に続いて減少した。
全体の6割強を占める道内客は665万3900人で前年度同期比10・4%(62万4300人)増。道外客も7・6%(25万3900人)増の361万1000人となった。日帰り客は878万2400人で11・9%(93万1900人)増だったが、宿泊客は訪日外国人旅行者(インバウンド)の主力である台湾や韓国が減ったことで、3・5%減の148万2500人となっている。
同振興局6次観光推進室は全体の入込客数が伸びた要因について、10連休をはじめ苫小牧市や安平町など管内4カ所の道の駅で新設やリニューアルがあり、観光需要が高まったと説明する。さらに、各地域の食イベントの開催日が天候に恵まれたことも押し上げにつながったと分析している。
一方、宿泊客延べ数の減少要因である外国人の落ち込みについては、入込客数が最も多い台湾が昨年6、7月に航空会社がストライキを実施。さらに国内各地の航空路線が新規就航したことで観光需要が分散し、前年度同期比13・2%(1万8540人)となった。韓国は日韓情勢の悪化でツアーなどの需要が減退。航空路線の減便や運休もあり、21・5%(2万3531人)減となっている。
このほか、デモ活動による空港閉鎖で香港が10・5%(4058人)減。中国は11・6%増の9万822人で初の9万人台となり、3年連続の増加となった。
担当者は「道内全域で見ると、胆振管内は観光客全体に占めるインバウンドの割合が多く、入込客数の変動による影響を受けやすい」と強調。19年度下期については日韓関係の悪化が引き続き響くとみており、「外国人宿泊者の減少傾向は下期も続く見通しにある」としている。
20年度については、白老町に関東以北では初の国立博物館を含む民族共生象徴空間(ウポポイ)が4月に開設することで「上向き基調を期待したい」と話している。
















