安心して暮らせる社会に 市職員がLGBT学ぶ

安心して暮らせる社会に 市職員がLGBT学ぶ
講話に耳を傾ける市職員

 苫小牧市は22日、市役所で性的少数派「LGBT」について学ぶ職員研修会を開いた。誰もが安心して暮らせる社会づくりに必要な知識を身に付けてもらおうと、初めて企画。札幌市のジャーナリストで男性同性愛者(ゲイ)の浅利圭一郎さん(44)と、同市で税務会計事務所を経営する井上奈穂子さん(60)が講師を務めた。

 LGBTは女性同性愛者(レズビアン)、男性同性愛者、両性愛者(バイセクシャル)、トランスジェンダーの頭文字を並べた言葉。市民への対応や各種施策を進める上でLGBT当事者に配慮すべき場面も多いことから研修会が企画され、各部署から約40人が出席した。

 井上さんはLGBT当事者は国内に約1128万人いると推計され、「必ず皆さんの近くにもいる」と指摘。「当事者の中には、恋愛対象は必ず異性であるという先入観に基づく何気ないひと言に傷ついたり、性別に対する固定的な価値観を押し付けられて苦しむ人も少なくない」とし、十分に配慮した言動を心掛けるよう訴えた。

 浅利さんは仕事や生活に支障が出る不安から、性的少数派であることを公言できずにいる当事者の苦悩に触れ、「経営者がLGBTについて学んだり、あらゆる差別を禁止する姿勢を打ち出した社内制度の整備に取り組むことが大事」と説いた。

 その上で「性的指向に起因するストレスを無くし、一人ひとりが自分の強みに集中できる環境の構築が豊かな職場や社会につながる」と述べた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る