北海道サッカー協会主催の2019年度北海道フットボールカンファレンスが25、26の両日、苫小牧市民会館で開かれた。日本代表でGKを務めた川口能活ナショナルトレセンコーチらが選手の育成などで講演した。
同協会が毎年行っている。講師陣に著名な顔触れがそろったことから、道内外から約220人が参加した。「世界基準を日常に」をテーマに講演会、分科会が企画された。
このうち日本代表アスレティックコーチの前田弘さんは選手のコンディショニングなどについて講演した。コンディショニング評価で疲労の程度を数値化する重要性を強調。選手自らの主観的な評価と、血液検査などによる客観的評価で具体的な数値を算出する方法を紹介し、「数値は選手やスタッフが疲労の限界を知る指針となる」と解説した。
元日本代表GKの川口ナショナルトレセンコーチは選手育成の方法論を紹介した。選手にはそれぞれに合ったプレーヤーモデルを提示するべきだとし、「世界のトッププレーヤーをイメージさせることが成長につながる」と述べた。
質疑応答では参加者から「高いパフォーマンスを維持するにはどうしたらいいか」と質問が挙がり、川口コーチは「練習からベストなコンディションで臨むべきだ。単純な作業を継続する忍耐力も必要」と答えた。
ASC北海道U―15の徳田恒徳監督は「日本代表の現場の話を聞くことができた。指導者として目の前の選手への指導で生かせれば」と話していた。

















