苫小牧市中学生主張発表大会⑩ 努力賞 「このままでいいのだろうか」―凌雲中2年 宮本 曖唯瑠さん

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 「差別」は許されない。私はそう考えます。

 ニュースや新聞、インターネットなど、様々なメディアで、アメリカのトランプ大統領の発言が話題にあがっています。私は、トランプ大統領の人種差別発言を聴き、大統領という役職についていることに疑問を感じました。

 トランプ大統領は、民主党の黒人女性4名に対して、「アメリカにいるのは嫌で、文句ばかり言うのなら、今すぐに出て行けばいい」と述べたことがありました。それは、自分に対して「批判的」で、「白人ではない」「女性」議員を念頭においた差別発言でした。ツィッターでも、「自分の国に帰って、その立て直しをした方がいい」などと発言しました。このことに対して反論した女性たちに、「文句を言うならば、出て行けばいい」と述べ、攻撃を強めました。

 また、就任当初から、メキシコの移民などを敵役に仕立てては、国境に壁を作るなどと発言しています。

 どちらも、政治的な計算があっての発言と考えられています。自分とは違う立場の人を下におき、自身を強く見せることで次の選挙にも自分に票が集まることをねらう。移民に職を奪われたと思い込む低所得者層の心をつかみ、怒りの代弁者として票を稼ぐ。

これは、国をまとめ政治を進めていく人として正しい発言ではありません。

 今後もこのようなことが続けば、世界を怒らせ、本気になった国との間で戦争になるかもしれないとも言われています。人の上に立つ人としてやるべきことではないこと、それが「差別」といえます。

 では、日本ではどうでしょう。私が日本での「差別」と聞いて最初に思い浮かべたのは、「男女差別」です。「男子なのに」「女子なのに」という言葉は差別になるのではないかと感じたからです。

 昨年、医学部の入学試験において女性合格者を減らすための操作が行われていたことが明らかになりました。「女性なのに医者になる」という考えが根強くあることがわかります。

 また、子育てについても、多くの人が「母親」の仕事という意識があるように思います。育児休暇の取得率は女性が80パーセント以上なのに対し、男性は5パーセントにすぎません。北欧の国々では、こんなに大きな差は生まれないそうです。

 逆に、「女性専用車両」は、男性への差別だと感じることがあります。女性が被害にあうと思い込みがちですが、男性の痴漢被害や冤罪被害を考えたときに「男性専用車両」があってもいいのではないかと思いました。

 「どちらか」ではなく「どちらも」と考えていけば、この身近な差別は少なくなる気がします。

 自分の考えと違う人を攻撃する、排除する、そうすることで仲間意識を産みだす「差別」という行為。人の上に立つ人はもちろん、社会の中で暮らしていく私たちにとっても、決して許される行為とはいえないと、私は考えます。

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