19年 火災発生 20増67件 防火対策徹底を呼び掛け 放火は前年の3倍 苫小牧市

19年 火災発生 20増67件 防火対策徹底を呼び掛け 放火は前年の3倍 苫小牧市

 2019年に苫小牧市内で起きた火災は、前年比20件増の67件に上り、過去10年では2番目に多かった。出火原因のトップは放火(疑いを含む)の15件で、前年の3倍に。こんろやストーブなどが火元のケースも目立ち、市消防本部は防火対策の徹底を呼び掛けている。

 過去10年の発生件数を見ると、19年の67件は16年の74件に次ぐ多さ。死者は04年以来、15年ぶりに0人だったが、やけどなどによる負傷者は12人(同2人増)に上った。

 火災の内訳は建物36件(前年比9件増)、車両13件(同5件増)、林野1件(前年は0件)、船舶1件(同)、野火やごみが燃えるなど「その他」16件(同4件増)。

 建物火災36件の内訳はぼや20件(同7件増)、全焼8件(同6件増)、部分焼5件(同3件減)、半焼3件(同1件減)だった。

 焼損床面積は約1570平方メートル(同約610平方メートル増)、損害額は約2億8070万円(同約1億6160万円増)と大幅に増えた。

 放火は、特定の地域で続発。3月から4月にかけて日吉町の同じアパート敷地内でごみ置き場、車などが相次いで焼かれた。

 大成町では5月に空き家の屋外にあった木材など、6月にビル屋外の家庭ごみが燃えた。10、12月には泉町の共同住宅車庫内にあった雑貨類から火が出た。

 放火は過去10年の平均で7件。19年の15件は異例の多さとなった。放火対策として、市消防署の鳥越忠人副署長は「古新聞を家の周りに置かないなど、火を付けやすい環境にしないことが大事」と日頃の注意を求める。

 こんろ、ストーブが火元の火災は各4件。前年に比べてこんろは2件、ストーブは4件増えた。「調理している場所を離れたり、ストーブの近くに燃えやすいものを置いたりするなど、不注意が招いた火災が目立つ」と指摘。「調理中、台所を離れるときは火を消すなど、基本を守っていれば防げる火災も多い」と話す。

 整備不良に起因した車両火災も多発。漏れたエンジンオイルが熱くなったマフラーに付着して出火したり、メンテナンスの行き届いていない年式の古い車が高速走行でエンジントラブルを起こすなど一歩間違えば大惨事につながったケースもあり、市消防本部は、普段から整備、点検を徹底し、未然防止に努めるよう訴えている。

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