北海道栄高校剣道部は14、15の両日、札幌市で開催された第39回北海道高校新人剣道大会の女子団体で準優勝に輝いた。また中学まで苫小牧市内の剣道道場、苫小牧至誠館で腕を磨いた中野豪己(札幌日大1年)が個人で準優勝した。
道栄は、全道制覇を経験した選手を擁する東海大札幌と準決勝で対戦。先鋒・藤原利花(2年)、次鋒・福島瑞貴(同)、中堅・白鳥海羽空(1年)、副将・大塩優里那(2年)、大将・髙島愛理(同)の布陣で挑んだ。
東海は次鋒と大将がポイントゲッター。先鋒が引き分けた後、次鋒の福島が相手を見事に撃破。中堅も連取し、副将が引き分けたことで勝敗を決した。チームの主将を務める髙島は「ほぼ作戦通りに試合が展開できた」と胸を張った。小林生命監督も「チーム全体として落ち着いた剣道を見せてくれた」と話した。
大一番の決勝は大将と副将を入れ替えて臨んだものの、1年生主体のチーム編成の札幌日大に敗れた。敗因について小林監督は「気持ちで負けていたことが大きい」と振り返る。札幌日大の勢いある剣道に対し、自分たちから仕掛けるのが遅かったという。髙島は「受け身の試合になってしまっていた」と反省し、準優勝には満足しない。
決勝で味わった悔しさは今年の高体連でぶつける。新チームは「チームワークが良く、練習も妥協なく行っている」と小林監督。大塩は「選手一人一人の『剣風』が似ていると監督に指摘されたので、もっと個性を出せるように技を磨いていきたい」とリベンジを誓った。
男子個人で準優勝した中野は総勢38人のトーナメントを勝ち抜き決勝に進出した。準々決勝では同じ高校の尾野翔哉(2年)と激突。尾野は技が豊富な選手で「相手のペースにならないように意識した」。中野は得意な面を出し続けた後、意表を突く小手を繰り出し勝利した。中野は「先輩の意地が伝わってきたが、一切遠慮せずぶつかった。勝てて本当にうれしい」と語った。
勝ち進んでの決勝では川井琉生(旭川大)に惜敗した。前に出てくる相手に対し自分が下がったのが敗因。中野は「気持ちで負けた」と悔しがる。「押されても攻め返す力を付けていきたい。高体連で今回の悔しさをぶつける」と力強く語った。

















