苫小牧市は移住体験プログラムについて、希望施設などの現地視察に対応する取り組みを始めた。事前に要望を聴き取り、市職員がコーディネートする仕組み。昨年10月にスタートし、今月末までに2組2人が利用した。市内の介護や医療、育児関連など要望に応じた施設を見学するほか、アイスホッケーといったスポーツ体験にも対応する。市内をよく知る市職員の案内で理解を深め、前向きな移住を検討してもらう考えだ。
市は当初、短期的に苫小牧での生活を体感する「お試し暮らし」を検討していたが、実施中の他都市で道内旅行の宿泊拠点に利用されるケースを確認。効果的な移住をアプローチする狙いから、希望者の意向に対応する取り組みを行うことにした。
「苫小牧オーダーメイド移住ガイド」と名付けたこの取り組みでは、申し込み時に移住に向けて確認したいポイントなどを事前に聴き取り。市から希望に応じた視察プラン案を提示し、行程内容を決める。準備や調整のため、来苫する2週間前までの申し込みが必要。最大6人まで。参加無料だが、滞在に係る食費、宿泊費などは自己負担。
視察当日は市役所をスタート地点とし、市職員が運転する公用車でスケジュールに沿って市内を巡る。対象は高齢者施設や医療機関、企業、商店、育児関連施設、観光地など幅広い。冬期間は除雪作業などの体験メニューも用意している。
市政策推進課によると、移住相談で関心が高いのは雇用と医療環境。最近は苫小牧にゆかりのある選手が多い日本女子アイスホッケーチームの活躍などで「苫小牧で子どもにアイスホッケーをさせたい」という相談もあるという。担当者は「練習環境の見学や体験などの対応も可能」とアピールする。移住フェアや市ホームページなどを通じてPR中。近く市内の宿泊施設などにチラシを配布する予定だ。
苫小牧市の人口は2019年末時点で前年同期比569人減の17万1242人と減少傾向にある。移住対策は人口の落ち込みの抑制策として、力を入れる自治体が増えている。
















