保護者を孤立させない 子どもを虐待から守るため 社会福祉士セミナー

保護者を孤立させない 子どもを虐待から守るため 社会福祉士セミナー
子どもたちを取り巻く問題について学ぶ社会福祉士ら

 日高・胆振管内の社会福祉士でつくる北海道社会福祉士会日胆地区支部(遠藤実茂支部長)はこのほど、「こどもの未来を考える」をテーマにした社会福祉士セミナーを市文化交流センターで開いた。室蘭児童相談所の米田浩二所長や苫小牧市教育委員会教育部の丹野靖彦参事らが、子どもを取り巻く現状や各現場での取り組みを紹介した。

 毎年2回程度、管内で開いている社会福祉士のスキルアップの場。これまで高齢者・障害者福祉を取り上げてきたが、児童虐待などが深刻化しているため、今回はテーマに子どもを取り上げた。

 2部構成で、社会福祉士をはじめ、関心のある地域住民など約30人が参加した。

 第1部では、米田所長が児童相談所の機能や虐待被害に遭っている子どもたちが置かれている状況について講演した。虐待を受け続けた子の中には感情や衝動のコントロールが難しかったり、学ぶ姿勢が身に付かなかったり、攻撃的な行動を繰り返すことがあることを説明。児相職員との関わりを拒否したり、虐待行為そのものを否定する保護者もいる中、粘り強く関与しながら再発防止に取り組んでいることを明かした。

 続く第2部では丹野参事をはじめ、虐待相談を担当する市こども支援課の尾崎智右さん、放課後等デイサービスを運営するNPO法人ワーカーズコープの松崎愛さんが、児童虐待への対応や発達支援などの取り組み事例を紹介。このうち、丹野参事は「子育てに熱心な保護者でも育児不安が募り虐待行為に発展するケースもある」と話し、「虐待を起こさせないためにも保護者を孤立させない環境づくりが重要」と語った。

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