苫小牧市民を対象とした文芸トークサロン(実行委員会主催)が2日、市文化会館で開かれた。市内矢代町の陽願寺住職で、北大文学部などの非常勤講師を務める出雲路英淳さんが、フランスの作家プロスペル・メリメの小説「カルメン」をテーマに講演。来場した約40人が小説とオペラに関する講演に耳を傾けた。
オペラのストーリーでは、カルメンという女性に夢中になったホセが軍隊を辞め、カルメンが所属する密輸入業者に仲間入りするものの、母が危篤になり婚約者の元に帰ってしまう。その後、カルメンが別の男性と恋に落ちたと聞いたホセが嫉妬の余り、カルメンを刺し殺すところで幕が下りる。
出雲路さんによると、小説は1~4章で成り立つが、オペラは第3章の内容だけで構成。小説にはホセの婚約者がいない設定になっているという。小説の方がもっと悲壮的な内容で「オペラの台本は小説を上手にアレンジし、ドラマチックな音楽として表現している」と訴えた。
実行委員を務める苫小牧市民文芸の山上正一事務局長(74)は「演劇と音楽で構成するオペラという舞台芸術と文学の両方を学べた。参加者からもとても好評だった」と話した。
















