凍結路面転倒事故相次ぐ 前年同期比22件増56件 苫小牧市消防本部「小さな歩幅でゆっくり歩いて」

市内表町に設置されている砂箱。凍結路面に砂を散布することで転倒防止に一定の効果がある

 苫小牧市内では今冬も、路面凍結に伴う転倒事故が相次いでいる。市消防本部によると、昨年11月~今年1月末で前年同期比22件増の56件。2月も4日時点で10件発生しており、市消防本部は「小さな歩幅で急がず、ゆっくり歩いてほしい。携帯電話やスマートフォンに気を取られないで」などと注意喚起している。

 同本部によると、今冬、凍結路面での転倒事故は昨年11月時点で0件だったがその後、12月に16件(前年同月比3件増)、1月は40件(同21件)と急増。2013年度以降では、厳冬だった16年度の113件に次ぐ多さとなっている。

 負傷の程度(判明分)は打撲などの軽症15人、骨折などの中等症10人、重症3人。重症者の中には、転倒による外傷性くも膜下出血が疑われる事例もあった。年齢別では高齢者(65歳以上)が21人と目立った。

 同課は(1)大きな歩幅は重心の移動が大きく、バランスを崩しやすい(2)電話や画面に気を取られると、転倒のリスクが高まる(3)ポケットに両手を入れたり、荷物を持つとバランスを取りにくくとっさの時に身を守りにくい―などと説明。転倒時の衝撃を緩和するため、帽子や手袋の着用も求めている。

 まとまった雪に見舞われた3日は、7件の転倒事故が発生。「駐車場で車から降りて一歩目を踏み出した時に、転んだケースが目立った」(担当者)。人や車の通行量の多い道、傾斜のある場所は滑りやすい。

 市は、市道沿いの歩道に転倒防止用の砂を一時保管する木箱(砂箱)を市内86カ所に設置。地域住民が必要な時に砂を取り出し、散布できるようにしている。

 14年度から公共施設や医療機関の周辺など要望が寄せられた場所に設けており、市道路管理事務所は「1シーズンで10回以上補充する所もある。有効活用してほしい」としている。

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