「絵本の良さ伝えたい」 私設文庫・とまこまい宇宙船みみ、間もなく来館者千人

「絵本の良さ伝えたい」 私設文庫・とまこまい宇宙船みみ、間もなく来館者千人
子どもたちと触れ合う松嶋さん(左から2人目)

 絵本や児童書約4000冊が並ぶ私設文庫、とまこまい宇宙船みみ(苫小牧市表町)の来館者が今月中に1000人を超える見通しとなった。気軽に絵本に触れてもらおう―と週4日ほど無料開放。子どもから大人まで幅広い利用があり、多い時には1日30人ほどが訪れ、絵本を通じた地域交流の場として定着している。主宰する松嶋珪子さん(82)=札幌市在住=は「今後は絵本作家や歌手を迎えた催しも開き、絵本の良さを伝えていきたい」と話している。

 松嶋さんは2012年、帯広市内に同名の私設文庫を開設。札幌から週に1回、約3時間かけて列車で通っていたが、身体的な負担が大きいことから19年3月に閉館した。その後、絵本サロンや読み聞かせ活動を行ってきた縁から、同年7月に市内表町に同文庫を立ち上げ、再出発している。

 同館は来館者が自由に絵本を楽しめるのが特長で、子どもたちへの読み聞かせも行っている。今年1月末までの開館日数は113日で、延べ来館者数は960人。多い日は1日に約30人が利用し、札幌や帯広、函館など遠方からも松嶋さんのファンが訪れているという。

 松嶋さんは道内各地で読み聞かせボランティアをしており、訪れた先では「みみ先生」の愛称で親しまれている。文庫内では、子どもたちに「好きな本を選んでね」「触るだけでもいいよ」と声掛け。同席する保護者からも「子どもに合った絵本を本を出してくれる」「部屋の空気感が心地よい」と好評だ。

 松嶋さんは、一人でも多くの子どもたちに絵本を好きになってほしいという思いを持っており、保護者には「小さな絵本を持ち歩いたり、寝る前に読み聞かせたりするなど、親しむ機会をつくってほしい」と話す。

 開館スケジュールは毎週火~水曜と金~土曜日の4日間で、開館時間は午後1時から同5時まで。毎月最終水曜日は午前10時から午後3時まで市内表町の苫小牧信用金庫本店で絵本サロンを開いているため閉館となる。利用状況を見ながら時間変更を行う場合もある。

 苫小牧市民の憩いの場となっている私設文庫の来館者は間もなく1000人の大台を超える。松嶋さんは「気軽に立ち寄り、絵本を楽しんでほしい」と笑顔で話している。

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