マスク品薄続く 新型肺炎拡大受け 売り上げ急増、入荷見込めず

マスク品薄続く 新型肺炎拡大受け 売り上げ急増、入荷見込めず
新型コロナウイルスの感染拡大で空になったマスク売り場=コープさっぽろステイ店

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、苫小牧市内のスーパーやホームセンターなどでマスクの品薄が続いている。売り上げが前年同期比の7倍という店舗もある中、どこも売り場の棚の空きが目立ち、入荷も見込めない状況。医療機関も職員が使うマスクの安定確保に全力を挙げる。苫小牧保健所は感染予防へマスクの着用と合わせ、「せきエチケット」や手洗い、うがいの徹底を呼び掛ける。

 コープさっぽろステイ店(三光町)はマスクの売り上げが前年同期に比べ、2・4倍という。通常は約30種類の商品を並べているが、1月下旬から親子連れや高齢者らの購入が急増。1家族3個までと購入制限をしているが「開店と同時に売れていく」(担当者)ため、完売する日もある。アルコール除菌スプレーやウエットティッシュも売れているという。

 コメリパワー苫小牧東店(新開町)では、新型コロナウイルスによる感染症例が道内で初めて確認された1月28日ごろから爆発的にマスクが売れ始めた。50枚入り、5枚入りなどの商品を求める市民が殺到し、売り上げは前年同期の7倍。在庫もほぼない状態という。「問い合わせも相次いでいるが、入荷時期が未定の商品も多い」と担当者。本部からは、しばらくは品薄状態が続く見通しが伝えられているという。

 企業関係者が多く利用するホーム・ワークKOYO(一本松町)でも、マスクの売り上げは前年同期の3倍。「入荷しては完売という状態が続いている」(担当者)。2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)以来の需要の高さという。消毒液も前年の3倍の売れ行きで、在庫が底をついた。同店は今後も高い水準でマスク需要が推移するとみている。

 「インフルエンザの流行もあってマスクは品薄」と指摘するのは、イオン苫小牧店(柳町)の担当者。店舗入り口に設置したアルコール消毒液が活発に利用されているといい、従業員も適宜、マスクを着用して接客し感染拡大防止に努める。

    □   □

 苫小牧市立病院では、医療従事者が中国で生産されるマスクを使用しているが輸出を停止しており、卸売業者に他のメーカーの商品がないか照会中。医師、看護師向けについては2月分まで在庫を確保できているがインフルエンザの院内発生があると、全職員761人(1月1日現在)が着用するため使用量が増える。担当者は「今のところ診療に影響はないが、あらゆる事態に備えた対応を検討したい」(事務部)と語る。

 王子総合病院はインフルエンザウイルスなどの感染拡大防止のため、職員約900人がマスクを使用。現時点では「院内で十分な量を確保できている」(総務課)がインフルエンザの流行が続く中、需要動向を注視する。

 苫小牧保健所は、マスク着用以外にも▽せきエチケットとしてハンカチなどで口や鼻を押さえる▽小まめな手洗い、うがい▽できるだけ人混みを避ける―などし、予防を心掛けるようアドバイス。担当者は「手首や指先、爪の間などを時間をかけて洗うことは、ウイルス除去に有効」(健康推進課)とアピールしている。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る