苫小牧漁業協同組合のスケトウダラ漁は今季、記録的な不漁に陥りつつある。1月末までの漁獲量は前年同期比17%減の1512トン。道立総合研究機構函館水産試験場の最新調査で資源量の回復を見込めない結果が出ており、苫小牧の漁業関係者は「過去最低を更新する可能性もある」と厳しい表情だ。
昨年10月2日の水揚げ開始から今年1月31日までの、苫小牧漁協による累計速報値。漁獲量は前年同期の1831トンに比べ、約319トン減った。金額も32%(7365万円)減の1億5243万円。1キロ当たりの単価は同22円減の101円だった。
今シーズンの苫小牧のスケトウダラ漁は当初は漁獲、金額が前年を上回るペースだった。12月上旬は好調な水揚げが続き、1日70トン超えの日もあったが年末年始の休暇を経て、今年1月6日に操業を再開させると、数トンしか漁獲できない日もあるなど不漁に陥った。
道立総合研究機構函館水産試験場は1月14~18日、道内太平洋の水深50~500メートル海域で、スケトウダラ分布調査を実施。胆振から渡島にわたる魚群の平均反応量は記録的な不漁だった2017年度に次ぐ低水準だったが、日高沖では魚群反応が強かったという。
スケトウダラの産卵期は1月半ばまでで、同試験場は「魚群の多くは、日高に抜けた」と指摘。従来は大量に成魚が取れる「卓越発生」がみられたが、同海域では07年が最後とみられ「成熟して戻ってくる魚は少なくなっている」と言う。海洋環境の変化などが考えられるが、はっきりとした理由は分かっていない。
胆振海域の漁獲量データが残っている08年度以降で、苫小牧の最低量は17年度の1707トンだが、今年度はこれをさらに下回る可能性が出てきた。
冬の漁の主役とも言えるスケトウダラの不振に、苫小牧漁協は「2月いっぱいぐらいまで漁は続く見通しだが、厳しい。産卵期も終わり、上向く要素もなかなかない」と頭を抱えている。
















