暴力、暴言に 頼らない育児を推進、苫小牧市の子育て講座に延べ400人超受講

暴力、暴言に 頼らない育児を推進、苫小牧市の子育て講座に延べ400人超受講
より良いしつけ方法を伝える市の子育て講座「ステップ」

 苫小牧市が2014年度に開始した子育て講座「step(ステップ)」。子どもが理解しやすい具体的な表現方法や、気持ちをくんだ共感的な言葉掛けのこつについて学ぶプログラムで、これまでに400人以上が受講した。4月からの法改正で保護者による体罰が禁止されることを受け、市は20年度から市主催の講座に加え、幼稚園や小学校の保護者会などへの出張講座にも積極的に応じる方針で、暴力や暴言に頼らない育児をさらに浸透させたい考えだ。

 「ステップ」では子どもに対する保護者の言葉掛けや行動を見直し、より良い親子関係の構築を目指す。「子どもがソファの上で飛び跳ねている」「食事中に飲み物をこぼしてしまった」といった実際によく起こる場面を想定。否定的に叱り付けるのではなく、子どもが従いやすい言葉にすることや、「ちゃんとしなさい」といったあいまいな表現は子どもには効果がないなど、しつけのポイントが伝えられる。

 これまでの受講者数は連続講座112人、2時間のダイジェスト講座356人、そのほか個別講座などの受講者を含め、延べ482人に上る。過去の受講者からは「怒鳴ることがあまりなくなり、子育てが楽しくなってきた」「子どもが同じ問題行動を繰り返すことが減った」という感想が上がっている。19年度最後の連続講座の5日、受講した2児の母親(40)=拓勇西町=は「今朝も忙しい中、言うことを聞かない子どもにイライラしてしまった。学んだことを生かし、怒鳴る頻度を少なくしたい」と語った。

 同課は昨年12月、プログラムで学ぶ八つのポイントをまとめた名刺大のカードを作成。受講者に配布し、財布などに入れておくことで育児に悩んだときなどに思い出し、しつけに取り入れてもらう。同課は「保護者の中には自分も暴力を受けて育ったため、法で禁止されても暴力によらないしつけの仕方が分からない人もいる」と、適切なしつけ方法を学ぶことの大切さを強調。「来年度は事業の周知に力を入れ、より多くの保護者に情報を届けたい」と意気込んでいる。

 全国の自治体では2005年以降、米国で考案された育児プログラムを基にした子育て講座を展開。苫小牧市でも14年度、こども支援課の職員が講師となった育児講座をスタート。現在は全4回の連続講座と、2時間程度のダイジェスト講座を実施している。

「ステップ」で学ぶ内容の一例,子どもが理解しやすい表現,お客さんが来たら、「こんにちは」とあいさつしようね,家におやつがあるから、きょうは買わないからね,気持ちは分かるけど、ソファは座るところだからやめようね。体を動かしたいなら、外に行こうか?,こぼしちゃったね。これで拭いてくれるかな,子どもが理解しにくい表現,ちゃんとしなさい!はずかしい。,いい子にしていてね,危ないでしょ!だめ!,何やってるの!,想定される場面,来客にあいさつをしなかった,買い物をする前,ソファで飛び跳ねて遊んでいた,飲み物をこぼした

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